利吉さんの苦悩 ページ22
ずっと片思いをしていたAと、晴れて両思いになれた山田利吉はどこか浮かれていた。
まさか彼女も、自分の事を思ったいたなんて知らず。実感がわかない日々だ。
彼女と付き合いを初めて数日後。
彼には一つの、悩みができていた。
A「利吉さん、来られていたんですね」
玄関で掃き掃除をしていた彼女は、私を見つけるとぱぁっと表情を明るくさせこちらへ小走りへ向かう。
まるで、散歩に行く前の子犬のように可愛らしい。
今まで、「利吉さんには絶対騙されませんから！」と、つんつんしたような彼女だったのに。
利吉(あれ、めちゃくちゃ可愛くないか？)
最近の彼の悩みは、「彼女が可愛くなりすぎている」ということである。
＿＿＿＿＿
＿＿＿
A「お、お久しぶりですね」
ぽわ、と赤くなる頬。
できるだけ平常心を保つために、笑顔を張り付けて
利吉「あぁ、父上に用があって」
A「あぁ、山田先生随分ご実家に帰っていないらしいですね」
と、くすくす笑う彼女。
付き合ってからと言うもの、依頼がたて続きに入りAさんに会えなかったせいだろうか。２週間ぶりにあった彼女は、可愛らしさとどこか色気も混じって利吉を驚かせるには十分すぎるほど変わっていた。
もっとも、付き合う前の彼女はもっとつんつんしていて心を閉ざしていたようにも見える。
もう抱きしめてしまって、誰にも見せたくない気持ちをぐっとこらえる。
Aさんにとって、自分は紳士な男なのだろう
利吉「もうすぐ任された仕事が終わりそうなんだ。それが終わったらまた町へにでも行こうか」
そういうと、彼女の大きな瞳はきらきらとさせ勢いよく頷くのだ。
可愛い、可愛い…可愛すぎる。
小動物のようだ、本当に抱きしめて、この忍術学園から持ち去りたいくらいだ。
利吉「それじゃあ、また。便りを送るから」
A「はい、お仕事頑張ってくださいね！」
仕事ではなく、「お仕事」と言うあたりにも利吉には十分な破壊力であってぎゅんと胸が締め付けられた。
出門票にサインをし、忍術学園を後にし帰路を辿る。
少し歩いたとき、道の真ん中で頭を抱えながらうなだれた。
利吉「…私、大丈夫か」
恋をすると女性は可愛くなる、という話を聞いたことがあるが可愛くなりすぎだろう。
くしゃり、と前髪を握った。
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小桜(プロフ) - 利吉さんも夢主ちゃんも可愛すぎて、めちゃくちゃキュンキュンしました！恋してる２人、最高です！ (2022年1月14日 17時) (
レス) @page26 id: 8b4a915ba2 (このIDを非表示/違反報告)
てぃむ(プロフ) - シャボンさん» シャボン様コメントありがとうございます。更新遅くなって申し訳ありません、ぼちぼち更新していきます！ (2021年5月5日 2時) (レス) id: b23272bc02 (このIDを非表示/違反報告)
シャボン(プロフ) - めっちゃキュンキュンしました！！！利吉くん最高！更新待ってます！！ (2021年3月23日 2時) (レス) id: 6f7993ebf5 (このIDを非表示/違反報告)
てぃむ(プロフ) - あみんさん» 嬉しいです！ありがとうございます。生徒たちへの反応はこれからのお話で分かるので、どうぞご期待ください！ (2021年1月9日 0時) (レス) id: b23272bc02 (このIDを非表示/違反報告)
あみん(プロフ) - なんか話が続くつれに胸がキュンキュンしてやばいです！生徒達の反応が気になります！！応援しています！ (2021年1月6日 20時) (レス) id: ace2dffc29 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：てぃむ | 作成日時：2020年9月6日 2時
