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A「…なんで、怪しいと思ったんですか」
問いかけると、彼は「あぁ」と普通にこう述べた。
利吉「まず、彼の名前を知らなかったところ」
A「…え？」
利吉「相手に名前を述べないなんて怪しいだろう」
確かに、私は彼の名前を知らない。
そんなことすら気にならないくらい、私は視野が狭くなっていたってこと？
利吉さんは、淡々と告げていく。
利吉「それと、彼の情報が少ないこと。仲良くなる時間が少なすぎるところ。君に男運がないところ」
A「え、ちょ最後は悪口じゃ…」
確かに、という点しか見つからない。
彼のこと何も知らない。それなのに、私はほいほいついていって。もしかしたら、誘拐されていたかもしれないのに。そう思うと、ぞっとする。
利吉「それで怪しいと思って、木の上から偵察していたんだ」
A「なるほど…あ、でもなんで噂の誘拐犯ってわかったんですか」
利吉「ある城の忍務として言われたんだ。町で噂の誘拐犯を捕まえてくれと」
ほら、似顔絵と彼は懐から紙を一枚。それを受け取ると、確かに先ほどまで一緒にいた彼の顔と一緒。私は、唖然とした。
その驚愕の顔を見ると、利吉さんは楽しそうに笑うのだ。
利吉「これですべて納得してくれたかな」
A「…はい、本当にご迷惑をおかけしてすみません…」
申し訳なさでいっぱいだ…
体がどんどん小さくなる。彼は、優しく肩を撫でてくれ
利吉「恋は盲目っていうしね。もうこんな危ないこと、自らか行かないように」
A「…はい」
また、だめだった…。
自分で、これがいいと思った相手にはつくづく運がない。
もっとも、私に見る目がないだけだろう…。利吉さんは、「忍術学園まで送るよ」と言ってくれた。
もう、すっかり日も暮れている。
私は、利吉さんの広くて大きな背中についていく。
まだ、脳にあの光景が流れる
＿「もう二度と、彼女に近づくな」
もしかしたらよ。
もしかしたら、利吉さんは私のことを冗談で好きと言って。そして、私を上手く利用としているかもしれない彼が。
危ないとき、あれほどの剣幕で助けてくれるだろうか。
もしかしたら、利吉さん本当に…
利吉「Aさん？」
私がぼーっとしていたのがバレたのだろうか。利吉さんの言葉で現実に戻る。勢いよく返事をした。
A(…こんなの意識しちゃう)
顔が赤くなっていることを悟られないよう下を向いて、忍術学園へ帰った。
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小桜(プロフ) - 利吉さんも夢主ちゃんも可愛すぎて、めちゃくちゃキュンキュンしました！恋してる２人、最高です！ (2022年1月14日 17時) (
レス) @page26 id: 8b4a915ba2 (このIDを非表示/違反報告)
てぃむ(プロフ) - シャボンさん» シャボン様コメントありがとうございます。更新遅くなって申し訳ありません、ぼちぼち更新していきます！ (2021年5月5日 2時) (レス) id: b23272bc02 (このIDを非表示/違反報告)
シャボン(プロフ) - めっちゃキュンキュンしました！！！利吉くん最高！更新待ってます！！ (2021年3月23日 2時) (レス) id: 6f7993ebf5 (このIDを非表示/違反報告)
てぃむ(プロフ) - あみんさん» 嬉しいです！ありがとうございます。生徒たちへの反応はこれからのお話で分かるので、どうぞご期待ください！ (2021年1月9日 0時) (レス) id: b23272bc02 (このIDを非表示/違反報告)
あみん(プロフ) - なんか話が続くつれに胸がキュンキュンしてやばいです！生徒達の反応が気になります！！応援しています！ (2021年1月6日 20時) (レス) id: ace2dffc29 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：てぃむ | 作成日時：2020年9月6日 2時
