男運がない ページ1
A「うわぁん、おばちゃんもう一杯…」
ある午後の事。
湯飲みに注がれた水を飲み干し、うなだれている一人の女性がいた。
彼女の名前は、A。つい半年前、忍術学園の事務員として就職したのだ。
可愛らしい顔立ち、愛嬌、忍術としての腕前はそこまでだが人柄の良さで学園の生徒からも慕われている。
しかし、彼女にはある欠点があったのだ。
「あらあら、また今回の人もだめだったのね」
そう、彼女は壊滅的に男運がないのだ。
給食のおばちゃんは、困った笑いを浮かべながら彼女に水をそそぐ。
A「まさか、妻子持ちだったなんて…全然気づかなかった…」
前回の人は、酒を飲むとひどく暴力的になる男。
前々回の人は、裏でいろいろ取引をしていて危ない人。
前々々回の人は、何股とした浮気男。
前々々々回の人は、お金ばかりねだるヒモ男。
そのまた…数えきれないほど、彼女には男運がない。見る目がないだけだろう、ということは忍術学園の生徒は知っている。
A「今度こそは思ったんですよお…」
「もっとまともそうな人と付き合ったら？」
A「まともそうだと思って付き合ったんです！」
ぐいーーと、水をまた一気に飲む。このまま流し込んで、新しい恋にまた進むんだ。
次こそは、絶対、運命の人。
ことん、と力なくゆのみを机に置いて、はぁと一つ溜息を漏らした。
外から、大好きな生徒たちの元気な声が聞こえる。半年前から、ここの事務員になったけど毎日が楽しくてキラキラしている。恋愛面以外では。
最近では、自分の男運の無さが生徒たちの話のネタになっている。非常に悔しいことである。
A「はぁ…早く現れてくれないかなぁ、私の運命の人」
どこを、ほっつき歩いているのか。
さて、溜まりに溜まっている書類の整理でもしようかな。
ぐ、と一つ背伸びをして給食のおばちゃんにお礼を言って立ち上がろうとしたその時
＿＿＿＿＿「給食のおばちゃん。父上を知りませんか」
これは、男運がない私と山田利吉さんとのお話。
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小桜(プロフ) - 利吉さんも夢主ちゃんも可愛すぎて、めちゃくちゃキュンキュンしました！恋してる２人、最高です！ (2022年1月14日 17時) (
レス) @page26 id: 8b4a915ba2 (このIDを非表示/違反報告)
てぃむ(プロフ) - シャボンさん» シャボン様コメントありがとうございます。更新遅くなって申し訳ありません、ぼちぼち更新していきます！ (2021年5月5日 2時) (レス) id: b23272bc02 (このIDを非表示/違反報告)
シャボン(プロフ) - めっちゃキュンキュンしました！！！利吉くん最高！更新待ってます！！ (2021年3月23日 2時) (レス) id: 6f7993ebf5 (このIDを非表示/違反報告)
てぃむ(プロフ) - あみんさん» 嬉しいです！ありがとうございます。生徒たちへの反応はこれからのお話で分かるので、どうぞご期待ください！ (2021年1月9日 0時) (レス) id: b23272bc02 (このIDを非表示/違反報告)
あみん(プロフ) - なんか話が続くつれに胸がキュンキュンしてやばいです！生徒達の反応が気になります！！応援しています！ (2021年1月6日 20時) (レス) id: ace2dffc29 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：てぃむ | 作成日時：2020年9月6日 2時
