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波乱の交流会を終え、束の間の休息。


私が吸血鬼だと知られてから初めての生徒と顔合わせだった。


自らの正体が露呈したことで高専生ではなくなった。その等級の高さと生徒への影響を考慮されたからだそうだ。だから、ここ最近は嫌がらせのような任務に追われ高専にいることの方が少ないほどだった。



悟は渋っていたが、仕方がない。むしろ私はあの子供達の中に居ない方が清清すると肩の力を抜く。



眠りは必要ないが、悟や身近な人間以外には自分の情報を漏らしていないので、日中どれだけ任務を詰め込まれても体に支障はない。



むしろ悟に被せられていた分の任務を代わりにこなしても十分時間は足りていた。



あの永遠の退屈より全然いいと私は思う。それに悟の負担も大幅に減って一石二鳥だとふふ、と愉しげに笑った。



「、、、、何かしら?」



突然携帯の着信音が鳴った。億劫な気持ちで携帯を手に取ると、通話ボタンを押した。相手は私担当の補助監督だった。声からも焦った様子で何やら不穏な気配に私は眉を顰める。


「なあに?」
『大変です!クララさん!!例の吸血鬼が逃げ出して都内の人間を襲っていると報告が、、!』
「、、、、なんですって?」



フェリドが逃げ出して暴れていると聞いて、一気に声が冷える。



「悟は?」
『任務で今すぐには、、。』
「すぐに車を回して。」
『あと5分で着きます!』



電話の通話を切ると、私は剣を持ってホテルのロビーへ急いだ。


<><><><>



「状況は?」
『東京都内の〇〇区の商業施設で大勢の人を相手に吸血行為をしているそうです。今はたまたま近くにいた高専の一年の生徒が対応にあたっています。」
「、、、、、なっ、」


車に乗り込み、法定速度ギリギリで走っている補助監督にもっとスピードを出すように命令する。


フェリドはもし呪霊換算するとしたら間違いなく特級だ。もちろん特級術師の中では最下位だろう。だが、呪いの中から考えると間違いなく特級のなかでも上の方だろう。



人の絶望に濡れる顔を見るのが好きな愉快犯。人智を超えた知能を持った彼は一年生のたかが16の子供には手に負えない。



しかも、正義なんて腑抜けた大義を背負っている人間には。

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Reina(プロフ) - ゆきさん» ありがとうございます!私生活の方が忙しくて中々時間が取れなかったのですが、そう言っていただけるととても嬉しいです。頑張ります! (2021年10月24日 19時) (レス) id: b4ccc6a785 (このIDを非表示/違反報告)
ゆき(プロフ) - 更新お久しぶりです!もう更新しないのかなぁと少し不安になってましたがありがとうございます!ほんとにこの小説面白くて大好きです!無理だけはせずにこれからも頑張って下さい! (2021年10月24日 3時) (レス) @page26 id: 9bb0d4787d (このIDを非表示/違反報告)
金糸雀 - いつも楽しく拝見させていただいております。更新を楽しみにしてお待ちしております!頑張ってください! (2021年7月18日 17時) (レス) id: e5f7c718e0 (このIDを非表示/違反報告)
Reina(プロフ) - れんさん» ありがとうございます (2021年5月25日 16時) (レス) id: b4ccc6a785 (このIDを非表示/違反報告)
れん(プロフ) - ご対応頂きありがとうございます!これからも更新楽しみにしております。季節の変わり目ですのでお身体にはご自愛くださいませ。 (2021年5月25日 1時) (レス) id: cf8acd5d9f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Reina | 作成日時:2021年2月11日 2時

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