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五つ目 ページ5

明日が来なければいいのに。
夜が怖かった。
浅賀怖かった。
死ぬのが、生きるのが、
全てが怖くて恐かった。

夜が来て、悪夢を見て、眠ることもできなくて、
目を閉じると、胸が心がしめつけられるような、
一言で、言葉で表せないような気持で、
目を開けることが一生できなかったらと考えて。
朝が来て、また今日が来たと、眠気をおさえて、
目を開けると、眩しさのせいで体が痛くなって、
一言で、言葉で表せないような気持で、
目を閉じることが今日もできなかったのかと考えて。

私はまた、これからずっと、
嘘を吐き続けて生きていくのか。
そんなことを考えたら泣けてきて。
笑わせた分だけ、泣かされた分だけ、
騙し続けてやろうって思った。

いつになったら、自分は自分になれるのだろうって、
何度考えても答えは見つからずじまい。
自業自得というを神の所為に、
やっとわかったことは一つだけで、
私だって人間なのだから、
自分勝手なんだってこと。
それならいっそ、
建前と嘘だけで生きていくのが、自分らしさなのではないかと考えた。

だから私は嘘を吐く。
プライドもモラルも本心も何もかも、
全てを捨ててそこに残っていたのは、

あの頃の


無邪気な自分だけでした。

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作品ジャンル:その他, オリジナル作品
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ポルチーニ(紅月) - 打ち間違いがありました。 5つ目の3行目です。 (2014年6月24日 18時) (レス) id: e5264bac4c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ポルチーニ(紅月) | 作成日時:2014年1月24日 15時

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