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15話 「部活と業務連絡の時間だってよ」by Soki ページ15

「おっ、北條ちゃん!」
「天川先輩!今日も頑張ります!」
「いいねぇー。やる気のある子は私は好きよ!」
「ちょ、先輩。ダメですよ」

弓道場。
まだ紅葉と天川先輩しかいない。

「悪い、遅れた……何してんですか」
「北條ちゃんから元気を貰ってたの!」
「……」
「おい、七海。止めてやれよ。嫌がってるだろ」
「げ!一樹兄さん!」
「南雲も呆れてるぞ」
「はーい……」

袴姿の蒼樹に見とれる紅葉。

「あ、先輩!回収は私がします」
「頼んだぞ!」


空手道場。
今日も威勢のいい声が響く。

「今日は基本と蹴り技!しっかりやれ!」
「押忍!」

男女関係なく、対等にすることが多い。

「下を向くな!常に目の前に相手がいると思え!」

長年やってきた人は少ない。
緋奈と碧斗の年数がとても長い。

「初心忘るべからずよ!」
「ちっ!お前またキレが上がってる!?」
「遅い!」



部活で汗を流し、教室へ戻ってきた。

「あー、大変だった。スッキリしたからいいか」
「北條さん……」
「んあ?望美ちゃん?どうかした?」
「えっと……明日……一緒に行っていい?」
「……だろうなって思ってたよ。いいよ」
「本当ですか?ありがとうございます」
「人数多いほうが楽しいもんね。他に誰か来る?」
「えっと……朔夜が来ます」
「了解。あと、これ。連絡するから見といてね」
「はい!」
「気を付けてね」
「北條さんも気を付けて……」
「…………紅葉。呼ぶのは紅葉でいいよ」

小さくうなずいて望美は帰った。



紅葉業務連絡
緋奈はーい!
紅葉九時に校門前に集合!
蒼樹時間厳守で頼むぞ
紅葉後、二人来るからよろしく!
碧斗誰!?
紅葉お楽しみに。男女一人ずつね


既読6という文字を確認し、各自解散した。



「朔夜……明日、行くことになったよ」
「ちゃんと行けたな。頑張ってこい」
「え?朔夜も行くって言ったよ」
「え?マジで?」
「うん……」
「仕方ねえな。まぁ、お出かけもいいから行こうか」

16話 「波乱と特攻の時間」by Aoto→←14話 「授業の時間じゃい!」by Hina



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作者名:アンノーン | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Kronos1/  
作成日時:2018年12月10日 18時

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