検索窓
今日:1 hit、昨日:0 hit、合計:1,688 hit

13話 「週末の時間です」by Kureha ページ13

ええと……あれから数日が経ち、金曜日に。

教室へ行く途中の廊下で、声をかけられた紅葉。
長く黒い髪と色白な肌、典型的な日本美人を思わせる。

「あ、あの、北條さん!」
「ん?」
「これ……良かったら使って」
「行かないの?」
「うん……予定があるから」
「そっか、なら、次空いた時は誘うね」
「ありがとうございます」

突進する緋奈。
満面の笑みで少し不気味だ。

「紅葉!おはよう!」
「おはよう。元気ね」
「古文の訳見して」
「わかんなかった?」
「うん!わっかんない!」

元気を振りまく緋奈の相手を適当にする。

「……おはよ」
「あ、蒼樹君、おはよう」
「……」

明らかに複雑そうな顔をする緋奈。
それを見た蒼樹が笑いながら言う。

「お前も苦労人だな。紅葉」
「どういうこと?」
「そのうちわかる。俺にも見せて、合ってるかどうか確認したい」
「いいよ。碧斗君は?」
「女子につかまってる。大変だな」
「そうなんだ……あ、きたきた」

女子に別れを告げる碧斗。

「ん。紅葉、おはよう」
「おはよう」
「アンタ、ウチと南雲には挨拶しないの?」
「えー?いいんじゃねえの」
「ほら、見ろよ見ろよ。紅葉裁判長サマがお怒りだぞ」
「ちゃんとせんかい」
「す、すいません……」

紅葉の圧力に負け、大人しくなる碧斗。
蒼樹と緋奈が喧嘩を始める。

「ちょ、ウチが先だったのに!」
「ダンナに見せてもらえ」
「ふざけるなああああ!」

そんな喧嘩を尻目に、準備をする紅葉。
さっき貰ったチケットのことを思い出す。

「終わったら誘ってみるか」

14話 「授業の時間じゃい!」by Hina→←12話 「帰る時間だ!」by Aoto



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 7.8/10 (4 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
設定タグ:名前変換オリジナル , 恋愛 , 高校生 , オリジナル作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:アンノーン | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Kronos1/  
作成日時:2018年12月10日 18時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。