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2話 「自己紹介の時間よ!」by Hina ページ2

「あー眠かった」
「……」
「なぁ、北條、お前目を開けたまま寝てたのか?」
「そうです」
「すげえな、尊敬するぜ」
「やだ、紅葉ちゃん怖い」
「……は?」

睨みを利かせる紅葉。

「着席しろー」

担任の先生らしき人が現れる。

「割とかっこいい!」
「そうだね」

「自己紹介をしてくれ、最初にしたい奴はいるかー?」

みんな手を上げない中、二人の手が同時に挙がる。

「一番は私よ!」
「僕が行きたいです!」
「は?」
「譲れよ」

両者の間に火花が散る。

「北條が行くらしいですよ、先生」
「ちょっと待ってください!心の準備がまだ……」
「行って来いよ」

壇上に立つ紅葉に視線が集中した。

「北條 紅葉です。得意教科は国語と英語、趣味は読書です。よろしくお願いします」

震える足を引きずりながら戻る。
拍手が響く。

「お先に失礼。お二人さん」

次は蒼樹が立つ。
堂々とした立ち姿を見せる。

「南雲 蒼樹だ。得意教科は数学と理科、趣味はチェスと絵を描くこと、読書だ。よろしく」

みんなが彼に引き込まれた。
演説のようにも思えるほど威厳があった。

「積極性のある生徒は好きだぞー」
「何よー!抜け駆けなんて許さない」
「東郷、上がれー」
「はーい!」

ジャンプしながら前へ行く緋奈。

「東郷 緋奈です!得意教科は理科と社会、趣味は写真を撮ること!みんなよろしくね!」

持ち前の明るさでみんなは釘付けになった。
Aに不安が広がる。

「やっと僕の番か」

軽い足取り、余裕な表情。

「西塚 碧斗です。得意教科は英語と社会、趣味はヨガ!みんなよろしく」

体の柔らかさを披露して、笑いを巻き起こした。


「南雲君、私……」
「堂々としてて良かったぜ」
「ありがとう」
「そこの夫婦は放っておいて、俺たちも仲良くしようぜ」
「本当だ、なんやかんやで仲いいね」

緋奈と碧斗の不毛な争いはまだまだ続きそうだ。

3話 「待ちに待った昼休みの時間だ」by Souki→←1話 「出会いの時間です」by Kreha



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作者名:アンノーン | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Kronos1/  
作成日時:2018年12月10日 18時

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