【イナゴ】小さき少女は能力者!? 序章～転校初日で生徒会長!?～ (ページ4)

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　　＿２.～Why does she weep?～－あの子は何故泣いている？－ (倉間side)＋イラストの事！ページ4

―――一方その頃の雷門中サッカー部では
浜野「くーらま～......とうっっ!」

　ん？浜野？......って

倉間「うわあっっ。何すんだよ、浜野ぉ......!」

　浜野が＿を投げてきた

速水「あわわわわ。浜野君、だからやめておいた方がいいって
　言ったじゃないですかっ。倉間君もお、落ち着いてくださいっ」

　まずお前が落ち着けよ! 何を投げつけてきたかというと

　虫だ、虫! ......普通に見たり触ったりするのはいいが

　投げつけられるのはダメなんだよ......。浜野の奴～!

　ってあれ? さっきまでそこにあったボールがない?

　周りを見回してみるが三年の先輩達と神童達二年は一人一つボールを持っている

　どうやら俺の使っていたボールはどこかにいってしまったらしい

速水「あ、あの倉間君、ボールなら向こうに飛んで行きましたよ
　浜野君の蹴ったボールに当たって......」

　速水が指していたのはグラウンドの隅にある桜だった

速水「浜野君はもう戻っているので俺もそろそろ戻りますね」

　では、と言って戻っていく速水、浜野は後回しにしてボール、探すか

　桜の方へ向かって走り始めた

　――その時だ桜の方からザァァァッと強い風が吹き、小さい声がした
「ッ......。僕......ぃ。だ......ぃ。...ら......ぃ......！」

　声がした方を見ると見た事のない俺ぐらいの背の小さな少女が涙をこぼしていた

　一瞬幻覚かと思った今日はサッカー部しか朝練はないはずだ

　一年は明日の入学式から来る、だからこんな早くに生徒が来るはずがない
神童「倉間！どこまでボール取りにいっているんだ！練習試合を始めるぞ！戻ってこい！」

　ハッと我に返った今は朝練中だ皆に迷惑が掛かってしまう

　――あの子にいったい何が......？
　結局、俺は声をかけずにボールをさっと拾い、グラウンドに戻ると神童は話を始めた
　俺はあの子の事でいっぱいで、話なんて頭に入らなかった

　―何故、君は泣いていたんだ？どうして君はそんなに辛くて苦しそうにしていたんだ？

　でもそれと同時に―

　初めて会ったのに、話もしていないのに、何故、俺はあの子の事を......

　知りたくなるのだろう？

　二つの気持ちが入り交じったまま時は刻々と過ぎていった―
～～～
倉間「にゃんこたつからの伝言です。イラストは一生懸命準備中だと」
浜野「遅れて少しずつのせまーす!」
速水「イラスト集も作ると聞いています」
倉間「以上にゃんこたつからの伝言でした」