【イナゴ】小さき少女は能力者!? 序章～転校初日で生徒会長!?～ (ページ16)

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　　＿12.～Work～－仕事－ページ16

キーンコーンと授業のが始まる鐘がなる
　それと同時に音無先生も入ってきた
音無「皆ー、席に着きなさーい。授業を始めるわよーって言っても
　学級委員を決めるだけなんだけどね、さっそくだけど立候補いるー?」

　さっきまで動物園並みに煩かった教室が一瞬にして静かになった
　いきなり学級委員の立候補だなんて出るわけないじゃないか
音無「うーん、それじゃあ推薦とかある?
　どっちも出なかったらくじ引きにするけど......」

　......なんだかんだで結局くじ引きに
　それで虚しくも当たりくじを引いてしまったのは
浜野「ええーッ。俺～?」
黒澤「......わ、私ですか?」

　そう、僕と浜野君。まだ話しやすい人だからいいんだけど
音無「黒澤さんは転校生だからさすがに無理よね.....」
　音無先生がそう呟いた
黒澤「私、やります。頑張ります......!」

　そう言ったら音無先生は少し驚いていたが
　無理はしないようにね、と言いつつ許可をくれた

　基本、学級委員の仕事は
1,クラスのリーダー
2,イベント類の実行委員
3,先生の雑用
4,生徒議会への出席等々
音無「生徒会の人は次の休み時間、2－Bに行ってねー」
　先生曰く、生徒会との掛け持ちもよいそうで
　そんな人見た事ないけど

　それから係決めをして時間を削っていく

音無「あ、それと倉間君、黒澤さんの学校案内宜しくね」
　隣の席だから、が先生の理由
　案内してもらわなくても一応本館だけは見て回ったけど(4話参照)

　ちぇっ、っと言う倉間君。それとはよそにチャイムが鳴った

音無「次は時間割の関係で音楽だから遅刻しないように」
　そう言って音無先生は教室を出て行った

　僕も音楽の用意、と言っても筆記用具だけだけど
　それを持って教室の外に出ようとしたら後ろから声を掛けられた
『おい』
　この声は倉間君だ
倉間「場所、知らねぇだろ。ついて来い」

　僕はコクッと頷いて教室を出た、が
浜野「倉間ー、トイレ行こー」
倉間「はぁ? 速水は?」

　世に言う連れション
浜野「どっか行っちゃった～」
　倉間君ははぁ、と息をついてちょっとここで待ってろ、と
　そう言って浜野君とトイレの方へ走って行った

　浜野君って女子みたいだ倉間君の前席の男子も
　容姿が女子みたいだったけど
　そう思いながら倉間君が戻ってくるのを待っていたら

『ど、どうするんですか!?』
　と言う声がして気が付けば隣の教室に入ってしまっていた

黒澤「どうかしたんですか......?」