35話 ページ35
.
「か、神谷さんっ、」
いつからここで寝てたんだろう？いくらまだ夏とはいえ、何も掛けずに寝てたら風邪を引いてしまう。
神谷さんの肩を揺らすと、セットされていない少し乱れた髪がサラサラと動いた。
「………ん、…あぁ、おはようございます」
「おはよう、ございます……」
寝起きで少し掠れた声に、ドキッとした。
「…ベッド、お借りして、申し訳ないです……」
「いえ。気を張っていて疲れたんでしょう。ゆっくり眠れましたか？」
「はい、すみません…ここまで運んでいただいて」
「寝るタイミングには驚かされましたけど」
ベッドサイドから見上げられる形で小さく笑われる。また顔に熱が集まってきて、掛け布団で咄嗟に隠すと神谷さんの匂いに包まれるようで全身に熱が回った。
「……Aさん？」
頭上から聞こえた声に、神谷さんは立ち上がったことを知り、顔から掛け布団を退かす。
すると、キョトンとした表情で私の顔にするりと手を伸ばしてきた。
「顔、真っ赤ですよ」
「………………言わないでください。神谷さんのせいです」
「俺の？」
「……間違えました。……神谷さんのことが好きなせいなので、気にしないでください…」
神谷さんがあまりにも余裕そうだから、ストレートに言ってやろうと思ったものの、最後までは顔を見れなかった。
「……………あなたのせいですよ」
ぼそっと呟いた声に視線を戻すと、唇に柔らかいものが触れた。
.
続く (更新停止中)
お気に入り登録で更新通知を受け取ろう
←34話
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 431人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
るな(プロフ) - わわわ最高です、、、続きも楽しみにしてます(*´д｀*) (2019年9月7日 0時) (
レス) id: e1ea64eec7 (このIDを非表示/違反報告)
のの - すみません二話でした、もしかしたら、勘違いかもしれません。ごめんなさい、あまり気にしないでください (2019年8月21日 9時) (レス) id: 44a7e10155 (このIDを非表示/違反報告)
のの - 3話の名前のところに姉は(苗字)になってますよ、苗字に訂正を入れてください。 (2019年8月21日 9時) (レス) id: 44a7e10155 (このIDを非表示/違反報告)
ブロ信者(プロフ) - ねこぴさん» ごめんなさい。変更はしたんですが…、何かしらが原因で苗字が変更されなかったのです。お手数おかけして申し訳ございませんo(_ _)o (2019年8月15日 0時) (レス) id: 9971165109 (このIDを非表示/違反報告)
ねこぴ(プロフ) - ブロ信者さん» コメントありがとうございます。お名前を設定される下の、苗字、あだ名の設定が可能という場所の苗字の部分は変更済みでしたでしょうか…？ご確認をお願いします。 (2019年8月14日 23時) (レス) id: a3fe83ad80 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ねこぴ | 作成日時：2018年4月5日 20時
