2日目のシチュー (ページ5)

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ふたりだけのページ5

🦅 side

ドライヤーをしている時のAが好きだ

『...何見てるの？』

「可愛いよね、ほんと」

『えっと...何が？』

不思議そうに首を傾げるA、肩にかけたタオルもまだ濡れてる髪も、火照った頬も、もちもちした肌も全部可愛い

「Aが可愛いの」

『今？』

「うん、最高に可愛い」

『やだなぁ、メイクしてる時に言ってよ』

「でも今のAが最高に可愛いんだよ？」

『よくわかんない』

そう言ってまたドライヤーを再開したA、嫌がられるのはわかってるけど背中を丸めてAの背中に頭をぐりぐりと押し付ける

『ちょっと北斗？邪魔だよ』

「いい匂い～」

鬱陶しそうにするA、その声だっていつもより少しほんの少し低くて可愛い

『あぁもう！そんなに好きなら北斗がドライヤーしてよ』

まだ乾き切ってないまま俺にドライヤーを押し付けるA

「ふふ、じゃあこっち向いて？」

『え...』

こちらを向いたAはまた不思議そうに首を傾げる

「んへ、かぁわいい...このままね？」

顔を見ながらドライヤーをするとAが時々顔に風が顔にかかって鬱陶しそうにする

「かわいい、ほんと...」

『なぁにー？』

「かわいい、食べちゃいたい、好き、大好き」

Aに聞こえてないのをいいことに好き勝手愛を伝えていたらAがゆっくりと俯く

「おしまい、ねぇなんで下向くのよ」

ドライヤーのコードを抜いて片付けてもAは俯いたまま

『そんなに好き？』

「あれ、聞こえてた？」

『...途中から』

冷風にした時に聞こえたのかな、顔を両手で包んで上げさせると照れたように顔を赤くしたA

お風呂上がりの首元がゆるっとしたスウェット、幼く見える素顔、なんにも警戒してないような表情

「その無防備な姿、俺以外に見せないでね？」

『...見られたくない？』

「当たり前でしょ、俺だけしか見ちゃいけないAの可愛いとこだもん」