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嫉妬させたい3 ページ17

北斗くんが帰ってきて、玄関で出迎える

『北斗くん、おかえりなさいっ』

「ただいま、ご飯作ってくれてるの?」

いつものようにハグをして、いつもよりキツめに抱きしめられる

『うん、北斗くんが好きなクリームシチューだよ』

「今どんな感じ?」

『もうすぐでできるよ』

「...火止めよっか」
北斗くんは私の手首を強く掴んでキッチンに行って火を止めたあと、ソファに私を投げる

『え...北斗くん?』

「これはなぁに?」
北斗くんは私の二の腕にあるキスマークを指さして、耐え難い何かを堪えるように顔を歪めている

『...北斗くん、』

「ジェシー?それともほかの男?浮気する度胸あったんだ」

『北斗くん、やきもち?』

「やきもちどころじゃないでしょ、今俺怒ってんだけど」
北斗くんが強引に唇を合わせて息もできないほど何度も重なる

『っ、ほくと..くん』
「ねえ、どういうつもり?」
『あのね、これは「なに」
『北斗くんに嫉妬して欲しくて、ジェスに手伝ってもらったの!』

北斗くんは怒りを孕んだ目で私を睨むから泣きそうになるけどグッと堪えて叫ぶように言うと北斗くんは力が抜けたように私に倒れ込んでくる


『わ...重い』

「なに、どういうこと」

『あのね、私いっつも北斗くんの周りの人に嫉妬してばっかりで...でも、北斗くんはそんなことないでしょ?だから北斗くんにも同じように嫉妬して欲しくて』

「勘弁してよ...」

『ごめん、なさい』

北斗くんが私の首元に顔を埋めて深くため息をつく
深いため息だけだと呆れられてるって思うけどぎゅっと抱きしめられてるからなんだか愛されてる気がして


『北斗くん、嫉妬した?やきもちやいた?』

「やいたよ、滅茶苦茶...ってか俺普段からヤキモチ妬いてばっかなんだけど?」

『嘘だ、だって北斗くんそんなこと言ったことないし...』
いつも余裕があって、私のことを優しく包んでくれる北斗くんが嫉妬しているところなんて見た事ない


「カッコつけてんの、Aの前だから」

『...なんで?』

「貴方の前では余裕のある大人の男でいたいのよ」

『...北斗くんは余裕のある大人の男の人だよ』

「そう見せてるからね」

『...ほんとに嫉妬してたの?』

「学校ある日はほとんどジェシーと一緒でしょ?毎日Aとジェシーのこと考えて嫉妬でぐちゃぐちゃだよ」

『...そうなんだ、そっか』
私と同じだと知って嬉しくなった

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作者名:大さじ1 | 作成日時:2023年1月10日 4時

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