2日目のシチュー (ページ16)

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嫉妬させたい2 ページ16

北斗くんは私の4つ上で、私が高校生だった3年間私の家庭教師をしてくれていた

社会人の北斗くんと大学3年生の私は同棲してるけど、ずっと嫉妬してばかりなのは私で、

『北斗くん、なんか知らない匂いする』

「あー、取引先の人の香水がキツくてね」

『...女の人？』

「うん」

『...あんまり、近い距離やだ』

「ふふ、気を付けるね」

『うん』
北斗くんはいつだって余裕そうに笑っていた

『北斗くん、今日も飲み会？』

「うん、早く帰ってくるよ」

『女の人もいる？』

「そうね、会社の飲み会だからいるよ」

『...行って欲しくない』

「んー...ごめんね、付き合いもあるから」
分かってはいる、行かないなんてできないって分かってる

『あんまりお酒沢山飲まないでね』

「頑張るわ」
北斗くんが飲み会に行く日は朝の行ってらっしゃいのハグもキスも沢山しておく

嫉妬しいな私は北斗くんに甘えたり、重いこと言ってばかりで、北斗くんに嫉妬されるなんて無かったから北斗くんにも同じように嫉妬して欲しかった

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「だぁから俺は北斗に怒られたくないんだって」
ジェスの家に来て勉強中、もう一度ジェスに頼む
私にはジェスしか頼める人がいないんだよ

『怒られてないじゃん、大丈夫だよ』

「どこが！すげー気にしてるじゃん北斗」

『あの日ほんとに何も無かったの！』

「はぁ...」

『ってことでジェス、ここにキスマークつけてよ』

「はぁ？お前それ怒られるで済まねえよ」

『これくらいしないと北斗くん嫉妬してくれないもん！』
ジェスはため息ついて私に背を向けようとするから慌てて腕を掴む

『お願い、ジェスにしか頼めないの』

「だぁっ、もう...絶対庇ってくれる？」

『うん！嫉妬して貰えたらちゃんとそういう作戦だって話す！』

「わかったよ...」
ジェスは渋々私の二の腕に吸い付いてキスマークを残してくれた

『ありがと！さすがにこれで嫉妬してくれるよね』

「あ゛ー、明日が怖い」

『何言ってんの、ジェスは私が守るから』

「今そういうかっこいいのいらない...」
北斗くんの反応が楽しみで勉強もだいぶ捗った

家に帰ったら北斗くんはまだ帰ってなくて、今日は北斗くんの好きなクリームシチューを作ろうと決めてキッチンに立った