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第4節 ページ18

時は早く、気がつけばもう日曜日になっていた。


 1時に学校へ行くと、7,8人が既に来ていた。しかし、その中に、早川の姿はない。

 「おい、藤野。なんで早川来てないんだよ」

周囲にバレないように、こっそり耳打ちする。

「あー、志穂ねぇ、人が多いの苦手って言って、約束すっぽかしちゃってさぁ。まあ、9人もいれば見つかるっしょ」

そう軽い口調で言うと、藤野は他のメンバーと喋りに行った。

 絶対に見つからないの、知ってくる癖に。


 家に着くと、義母は大人数で来たことに文句は言ったものの、俺の部屋から出ないことを条件に、怒らないでくれた。

 「浩介、お母さん、大変だね」

「毎日あんな調子なのか?すっげー美人だと思ってたけど、性格キツいんだな」

何人か、心配してくれた。

 「平日は仕事行ってるから平気だよ」

笑顔で嘘を吐いた。

 嘘は吐きたくないが、義母の耳にこの会話が入ったら危険だ。早い内に揉み消すに限る。

 「ちょっとぉ、浩介。私の部屋隣なんだから、あんまり騒がないでよ?」

義姉がわざわざ出てきて言った。いやいや、弟の部屋、勝手に開けるなよ。

「はいはい。分かってるよ」

言った後、ヤバ、と思ったが、何分面食いな姉だ。今日来てる俺の友達(うち1人がイケメン)の前では、酷いことも出来ないだろう。まあ、俺も結構イケメンな方だとは思うんだけど。モテるし。

「何よ。姉に向かって。……まあ、お友達の前だし、あんまり咎めないでやるけど」

そう言って、義姉は怒り気味にバタンとドアを閉めた。

 案の定、あまり怒られなかった。親父が再婚してもう半年以上、扱いにも馴れてきた。

 「ねーちゃんも美人だったなー。羨ましいぜ、お前」

山井がいやらしくニヤニヤしながら笑う。……うっざ。

 まあでも、コイツのお陰で今日は助かったんだけど。

 「そうかもな」

「えっ、浩介、いっつも俺の言葉、即否定するのに!明日は台風かもな……」

「うるせぇ」

そう言って、山井の頭をコツンと叩く。

 山井弘人__俺の親友にして、学校で一、二を争う美男子。

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作品ジャンル:恋愛, オリジナル作品
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マサイ推し - 更新お待ちしてます。 (2020年7月26日 21時) (レス) id: 771a4df003 (このIDを非表示/違反報告)
雪見(プロフ) - とても面白いです!!更新頑張ってください!!! (2018年11月16日 22時) (レス) id: 27975a6d3f (このIDを非表示/違反報告)
水瀬(プロフ) - 面白いです!更新頑張ってください!! (2018年10月21日 16時) (レス) id: db4b643399 (このIDを非表示/違反報告)
黒蜜がけ抹茶わらび餅(プロフ) - まぃりぃさん» ありがとうございます!最近、ちょっと用事が多くてですね……更新が遅れてしまいますが、明日からはちゃんと更新しますよー! (2018年8月10日 6時) (レス) id: 1a91fe4b3b (このIDを非表示/違反報告)
まぃりぃ - とても面白いです!続きが楽しみです。更新頑張ってください♪ (2018年8月9日 23時) (レス) id: 6b8bf83b3b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:黒蜜がけ抹茶わらび餅 x他1人 | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2018年7月16日 12時

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