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2〈魔女雨の日常〉 ページ19

見た瞬間に、私は察知した。このヒトは『ブラック』様だと。そうか、天使だったのかあのヒトは。
 右腕をヘビに噛まれた神様がブラック様に何やら文句を言いに行く。それでも彼は軽く受け流して、また仕事に戻っていった。嗚呼、優雅だなぁ、相変わらず。
 ふと、他の天使がカメラちゃんに似たビデオカメラを、ブラック様に見せた。天界にも改革が必要だとか言って、神様に怒られる。あ、神様がカメラちゃんを壊した。機械音痴か。
 すると突然、天界に魔物が押し寄せてきたと言って、天使の皆は討伐に向かっていった。ブラック様はいつも使っている鎌に似た、白と青の鎌を、魔物に向かって振りかざした。
 魔物が一気に吹き飛ぶ。この頃から既にお強かったと知って、私は安心した。
 その後すぐに神様の指から雷が落ち、下にいた魔物たちの圧倒した。あれだけの魔法を食らっていながら、魔物は全員逃げることに成功してしまった。それほど魔物たちが強かったのか、それとも。
 ある日、ずっと空版だったNo.2の席に、神の息子だとか言って置かれた天使が現れた。名前は『ホワイト』、通称Aだった。
 視聴している私からすれば、ブラック様の席を奪うなど腹立たしいと、怒りを沸々と煮え滾らせてしまっていたが、肝心のブラック様は、寛容な心で許してあげていました。本人曰く、「どうでもいい」と。
 No.2から降板させられたブラック様は、人間界の監視と管理を任された。そこで、Youtubeを知ったようです。ブラック様はそれに影響され、動画撮影にハマるようになりました。時に神様のカツラを釣り竿で釣ってみたりした動画を撮っていました。ブラック様が楽しそうだと、私も幸せです。
 ホワイトが神様の後継者をになるという結論をきっかけに、天界はA(ホワイト)派とB(ブラック様)派で分かれてしまった。
 神様によって別棟に追いやられ、出番をなくしてしまったブラック様と、その派閥に属する天使たちは、天界への反逆を実行することに決める。なお、ブラック様に至っては、動画撮影をするという目的でしたが。
 神様の裏側は、実に愚かだった。A派とB派の天使たちやホワイトと神様が集合し、その闘いが白熱したところで、ブラック様はとある映像を流した。
 神様が、魔物に賄賂を渡しているシーン。自分に負けたフリをしてほしいと、弱腰にお願いしていたる。何だか滑稽だった。

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設定タグ:ブラック , ブラックチャンネル , 夢小説   
作品ジャンル:恋愛, オリジナル作品
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作者名:U-ray | 作者ホームページ:http://Kegaretakoinitumonakiaiwo0  
作成日時:2024年3月25日 23時

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