【ONE PIECE】もしも彼が主人公だったなら【ロー】 (ページ4)

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-逆鱗- ページ4

ｽﾞﾄﾞﾄﾞﾄﾞﾄﾞﾄﾞｫｫｫﾝ

シャチ「なんだ！？」

小舟強奪作戦を実行する同盟が結ばれた直後、私の後ろに何かが落下した音がした。
それも、とてつもなく重く大きいもの。

アルビダ「Aじゃないか。まぁた、こんなところに逃げ込んで。ん？後ろの男は誰だい？」

どうしてこうもタイミング悪く登場するんだ、このばばあ。

ロー「バレたか。面倒くせェ。」

ペンギン「船長、やべぇよ！」

シャチ「誰だ？このごっつい女！もしかして、あんたの言ってた船長か？」

思ったことをそのまま口に出す男たち。
その中の一人、シャチの言葉がアルビダの逆鱗に触れた。

アルビダ「なんだってぇ！？あたしがごっついだってぇ！？」

アルビダはその巨大な金棒を振り上げ、私達めがけて殴りかかる。

ロー「甲板まで逃げる。女、ぐずぐずしてると置いてくぞ。」

男は私を抱き抱え、そのまま甲板まで走っていき、彼の部下と思われる人たちもその後に続く。

甲板にはたくさんの海賊たちが待ち構えていた。

海賊「Aを人質にとったって無駄だぞ！ソイツは雑用だからな！」

雑用はいてもいなくても、どうでもいい。
足を引っ張るようなら、容赦なく見捨てる。
そういうことらしい。

ロー「コイツは人質じゃねェ。今日からは俺の仲間だ。」

ん？

『はぁ！？私はアンタ達の仲間になるだなんて一言も言ってないわ！ただの"同盟"よ！』

アルビダ「同盟だって？そりゃあ、どういうことだい？A、まさかあたしを裏切ろうってんじゃないよなぁ？」

口を引きつらせ、金棒を構えて笑うアルビダ。
額には青筋が浮かんでいる。

『裏切るも何も、初めっから私はアンタの仲間になった覚えはないわ！』

アルビダは、私に殴りかかろうとしてくる。
しかし、私の身体は男に抱き抱えられたまま。
逃げられない。

『ちょっとアンタ、離してよ！』

ロー「黙ってろ。すぐに終わらせる。」

男が"room"と言うと、アルビダたちの周りは青い円に包まれた。