【ONE PIECE】もしも彼が主人公だったなら【ロー】 (ページ9)

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-海賊狩り- ページ9

ヘルメッポ「かっ…海賊だぁ！？おっ…お前ら、こいつを捕まえちまえ！」

海兵「し…しかし、この女、手配書も無いようですし賞金首ではないかと。口だけの可能性が高いと思いますが…。」

ヘルメッポ「いいから捕まえるんだよぉ！親父に言いつけてやるぞ！！？」

海兵「は…はぁ！」

夢を語って後悔はしていないけれど、迂闊に発言したことで、海軍基地に身柄を拘束されることになってしまった。

私が連れていかれたのは、海軍基地の広場の真ん中。

そこには先客もいるようで＿＿＿＿

ヘルメッポ「ロロノア・ゾロ。まだ、くたばらねぇんだな！」

ロロノア・ゾロ。
そう呼ばれた男はキノコ頭を睨み付け「俺は生き延びてやる」とニヤリと笑った。

キノコ頭は彼に唾を吐きかけ、忌々しそうに海兵達を引き連れ、基地の中に戻る。
それを見届け、私は口を開いた。

『あんたがロロノア・ゾロなのね』

ゾロ「あ゛？誰だ？お前」

『私はA。海賊よ。あんた賞金稼ぎなんでしょ？』

この男の名前を私は聞いたことがある。
少なくとも、東の海で活動していた海賊は全員その名を知っているだろう。

海賊狩りのゾロ。
魔獣のように恐ろしいなどと、悪い評判ばかり聞く。

ゾロ「俺は賞金稼ぎなんて名乗った覚えはねぇ。」

『でも、実際あんたはそう呼ばれてるじゃない。なんで、賞金稼ぎのあんたが海軍に捕まってんのよ』

ゾロ「こっちにもいろいろ事情ってもんがあんだよ」

なぜ捕まってるかは教えてくれなかったが、話を聞くと、賞金稼ぎと呼ばれる原因はただお金を稼ぎたかっただけらしい。

賞金稼ぎは海軍側からすると味方。
それなのに捕まるということは、民間人に危害でも加えたんだろうか。
相当の悪行を働いたに違いない。

ゾロ「それはそうと、お前本当に海賊なのか？Aなんて名前、聞いたことねぇけどよ」

『手配書はまだないからね。なったばかりだし、まだ何にもしてない』

ゾロ「なったばかりで捕まっちまうなんてな。このままじゃ、お前ころされちまうぞ？ま、俺の知ったことじゃないけどな」

ゾロさんに話を聞くと、ここの海軍はおかしいらしい。

斧手のモーガンという男がトップにおり、彼が権力を振りかざし、街を支配しているという。それは絶対王政のように。

先程のキノコ頭はヘルメッポといい、モーガンの息子で、父親の権力を頼りに威張り散らし、好き放題やっているとのこと。