黄昏の告白 ページ3
ウィリアム・ヴァンジャンスには大切な人が3人いる。
1人は20年もの間同じ場所で育ち苦楽を共にした、幼馴染であり最愛の相手でもあるA。
もう1人は自分に生きる道を示してくれた現魔法帝ユリウス・ノヴァクロノ。
そしてもう1人は＿＿＿
「＿＿この仮面を頂いた時に、魔法騎士団に誘って頂いた時に、私はユリウス様に我が
あれから11年…その気持ちは全く変わっていません。ユリウス様のことをずっと尊敬しています」
「いや〜どうしたんだいいきなり…照れるじゃないか」
ウィリアムの言葉が嘘ではないことも、心からの本心だとも知っている。
だが、白夜の魔眼アジト襲撃作戦の最中のこのタイミングでは不釣り合いな話だ。
嘘ではないが、本題でもないのもわかっていた。
「だから私は魔法騎士団団長の地位まで上りつめ、自分の
最強の団をつくることが、魔法帝になったユリウス様への恩返しだと。そしてそれは………
私の
ウィリアムの空気が変わった。
「…ユリウス様と出会う前から、Aとも出会う前からずっと私と一緒にいた友人……」
ここから先は、ユリウスとその友は全く別の道を望む。
どちらが正しいのか、どちらを選ぶべきなのか、ウィリアムには決められなかった。
何故なら、どちらの未来でもAは幸せになれると思ってしまったから。
「だから…2人に選んでもらうしかない」
ウィリアムの顔にあった大きな痕が徐々に消えて、紫眼は金眼に、睫毛は白くなり同色の髪は鎖骨下ほどまで伸びる。
その姿をする人物を、ユリウスは知っていた。
「…ありがとう。私の唯一の人間の友 ウィリアム…。
ご機嫌よう魔法帝ユリウス・ノヴァクロノ。白夜の魔眼頭首リヒトだ…！」
「…そうであっては欲しくなかったね…」
ウィリアムが疑われていた間、他の団長や過去を知るヤミやユリウスですら気づかなかった事実が一つある。
それは、ウィリアムは「自分は白夜の魔眼頭首ではない」と否定の言葉を一度も口にしていなかったことだ。
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HANON(プロフ) - 柏餅さん» 神だなんて光栄です！柏餅さんコメントありがとうございます。 (3月17日 0時) (
レス) id: 42f4c6aba7 (このIDを非表示/違反報告)
HANON(プロフ) - シオンさん» 何度も読み返していただけて嬉しいです。シオンさんコメントありがとうございます。 (3月17日 0時) (レス) @page13 id: 42f4c6aba7 (このIDを非表示/違反報告)
柏餅(プロフ) - 神すぎます！ (3月13日 22時) (レス) id: 55951e8f98 (このIDを非表示/違反報告)
シオン(プロフ) - 本当に本当にすごい。何回も読み直してます！それでもずっと面白い！！本当に本当に最高です。 (1月19日 2時) (レス) @page12 id: cb169202a3 (このIDを非表示/違反報告)
HANON(プロフ) - 桜さん» ありがとうございます。更新頑張ります。 (10月13日 0時) (レス) @page11 id: 42f4c6aba7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：HANON | 作成日時：2023年1月15日 20時
