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(どういうことだ！！？)
リヒトさんとテティアさんの結婚式。
皆が何よりも2人の倖せを願っていた時、突如として上空に浮かび上がった魔法陣。
何事かと騒ぐ中、無数の矢が直下し僕らを襲った。
あちこちから大人も子供も関係なく悲鳴が聞こえる。
逃げ惑う者も愛する人を守る者も守られる者も、関係なく矢が刺さり絶命していく。
「ラトリ！！」
Aの声が聞こえた方を振り向くと、大量に血を流す従兄を必死に揺するAの姿が見えた。
よく見ればAの脚も矢が刺さったのか、どくどくと血が流れている。
2人の周りには、僕と特に親しかった人達が横たわっていた。
「母さん、ファナさん、ヴェットさん、ライアさん、リラ、ロンネさん……ラトリ、A」
アイツが裏切ったのか。
僕達エルフの魔力を手に入れるために。
妹達を犠牲にしてまで。
……ふざけるな。
赦さない。
憎い。
恨めしい。
「絶対に…ゆるさ＿＿＿」
「パトリ！！」
憎しみで目の前が真っ赤になり、自分の心臓も貫かれていたことに気づかなかった。
頬にぽたぽたと感じる感触で、Aが泣いているのだとわかる。
心臓だけが痛くて、聴覚は妙にはっきりしていて、彼女の表情がぼやけて見えない。
「……ッ助けて兄様ぁぁ───！！」
(……やめろA。こんな時に限って、よりにもよって、なんでアイツに“助けて”なんて言うんだ)
駄目だ、もう何も喋れない。
最期に感じた感触は、冷たくなっていく柔い肌。
そして最期に見た光景は、テティアさんを抱え、読めない術式の魔法陣の中心にいるリヒトさんだった。
.
死んだはずなのに、“目が覚める”という感覚に驚いたのも束の間。
鏡を見れば、僕はリヒトさんそっくりの人間の体に転生していた。
あの時、リヒトさんが禁術魔法で僕達を転生させたのだ。
どういう運命の巡り合わせか、この身体の人間のそばには生まれ変わったAがいた。
そして何より、僕は選ばれた四つ葉の
選ばれた者としての宿命を果たす。
今度こそAを守る。
リヒトになり、どんな手を使っても村の皆を完全に転生させる。
「そして今度は…僕らが人間を滅ぼす！！」
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HANON(プロフ) - 柏餅さん» 神だなんて光栄です！柏餅さんコメントありがとうございます。 (3月17日 0時) (
レス) id: 42f4c6aba7 (このIDを非表示/違反報告)
HANON(プロフ) - シオンさん» 何度も読み返していただけて嬉しいです。シオンさんコメントありがとうございます。 (3月17日 0時) (レス) @page13 id: 42f4c6aba7 (このIDを非表示/違反報告)
柏餅(プロフ) - 神すぎます！ (3月13日 22時) (レス) id: 55951e8f98 (このIDを非表示/違反報告)
シオン(プロフ) - 本当に本当にすごい。何回も読み直してます！それでもずっと面白い！！本当に本当に最高です。 (1月19日 2時) (レス) @page12 id: cb169202a3 (このIDを非表示/違反報告)
HANON(プロフ) - 桜さん» ありがとうございます。更新頑張ります。 (10月13日 0時) (レス) @page11 id: 42f4c6aba7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：HANON | 作成日時：2023年1月15日 20時
