ハニートラップはお断り【名探偵コナン】 (ページ43)

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第四十二話ページ43

次の日、朝起きたら沖矢さんからとんでもないメールが来ていた。

『シロが見つかったかもしれません。今のところ、知り合いが保護しています。一応写真を貰いましたので私の家に来てくれませんか？都合のいい日を教えてください。』

……えぇ～～～～～？？？？？？

早くない？？昨日私、(これは…長丁場になる気がする……)とか思ってたのに24時間も経ってないぞ？？？

写真ならメールで送ってくれればいいのにと思ったが、直接会うのは何か理由があるのだろう、あの沖矢さんのことだもの。

そう思った私はさっそくいつでも大丈夫だと返信すると、すぐに『では早いほうがいいでしょうから、急ですが、今日の午後3時からはどうですか？』と返ってきたので了承の返事を送った。

…なんだか思ったよりあっさり終わりそうだ

15：00

私は約束通り工藤邸を訪れていた。
すぐにリビングに通してもらい、すんなりと本題に入った。
沖矢さんから聞くに、黒猫で黄色の目、赤い首輪をつけていて左前足に傷がちゃんとあったという。

正直私自身がその猫を見たことがないので写真を見ても不安だったが、そこまで特徴が同じならまず間違いないだろう。

それにしても……

電話の彼が言った情報によると、その猫がよく懐いている人物は今来日しているFBIのチームのボスだったはず…
沖矢さんの知り合いにFBIがいるのだろうか…
それとも飼っている訳ではないから、偶々ボスから離れて散歩している猫を見つけたのか……

そのあたりが気になって沖矢さんに尋ねようかと悩んでいると、彼の方から言葉がかかってきた。

「シロが見つかって本当によかったです。

……あと一つお聞きしたいことがあるのですが。」

「……？」

顔を上げると彼は真剣な顔つきで私を見ていた。
その顔が少し怖くて身を後ろに傾けてしまう。

「なぜこの猫が飼い猫だという嘘を？」

おっ……………と、待て待て。

え、

いきなり本題すぎない？
いや、バレてるかもなぁとかは思ってはいたけど思っていた嘘はそっちじゃない。
赤井秀一についての嘘のことを言っていた訳でシロについての嘘じゃない…

あまりにも確信を持ったかのような質問に動揺する。
安室さんもそうだったが何故そんなにも自身満々に聞いてくるのだ。

いつから、気づいていた？

気づいたうえで協力していた？

なぜ？