ハニートラップはお断り【名探偵コナン】

第三十九話 ページ40

次の日、さっそく近くの図書館に足を運ばせると他の本には目もくれず、過去の新聞が置いてあるエリアに向かった。



・・・結構な量があるけれど、まあ新しい方から見ていこう。

本棚から一番新しいファイルを取り出し、窓際の一番端っこの席に腰をかける。





平日ということもあり図書館にいる人数は元々少なかったのだが、その中で新聞を調べる人はなかなかおらず、そのエリアには私以外人はいなかった。

分厚いファイルをめくりながら事件を探していく。
ここ一年分ならすぐ見終えるだろうと思っていたが、この分厚さのファイルがまだまだあるのを見るとげんなりしそうになる。





あれだけの大炎上ならば大きく取り上げられると思うし、大きくとりあげられてると……
あ、あった・・・


　
『来葉峠で車炎上！』





車内に焼死体が一体…身元は判明されてる……

写真にはテレビで見た情景が写っており、間違いなくこれが赤井秀一が死んだ事件だということがわかる。






ということはやっぱり赤井秀一は、死んでいる。


まさか時空の管理をするほどの人が、その世界の人の生死は分からない…なんていうのだろうか。
いや、そんな非現実的な管理をすること自体私にはよく分からないので実際そうなのかもしれないけれど……

でもあの人の言い方からしてなにかしらリストを見ながら言っていたのだろう…
ということは…







実は生きてる






これしか思いつかない。




いや、アニメを見ていた時は確かに死んでいた。
拳銃で頭を撃ち抜かれて、車と一緒に焼かれて……



でも…何か裏があったら……？






見ていた時は子供だったので記憶はあやふやだが、もし何か工作していたら…？



あの赤井秀一ならやりかねない…コナン君と同じ、いやそれ以上の頭脳をもつ人だ…

何か…
…私に分かるはずはないけれど、自分が死んだと思わせる作戦があったら……





そして……

コナン君も知っているとしたら……

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