検索窓
今日:43 hit、昨日:6 hit、合計:896,497 hit

第十九話 ページ20

「今日これから予定ないんですよ、よければ猫探し手伝いますよ。」


そういって微笑む彼に私は断ることなんてできなかった。



その後、午後は一緒に猫探しをした。
探している間も彼は余すことなくイケメンパワーを振り撒き続けていた。


正直女性なら誰もが惚れていただろう…しかし私は疑われていることに恐怖しか感じず、惚れる暇などなかった。


でも思ったのだ。
本当に関係のない私はいくら探られても何も出てこない訳で……

でもそんなこと言ったら何故私が組織のことや、普通一般人の知ることのない染井組のことを知っているのかについてまた疑われる




……でもまあ、そのうち何も出てこなくて諦めるだろう





この時の私はそんな呑気なことを考えていたのだ。



そして五日後の今


「桜さん、紅茶お好きなんですか?とてもおいしい紅茶が置いてあるお店を知っているんです。猫が見つかった時には一緒に行きませんか?」

見事にまだ疑われています。






まあでもこれでも安室さんからの猫の情報は沖矢さんやコナン君よりもあった。
流石表では探偵をやっているだけある。


そんな安室さんから“隣町でそれらしき黒猫を見た”という情報を得て、“僕もご一緒しますよ”という安室さんと一緒に安室さんの車で隣町まで来て猫を探した訳だが…

まあ見事に収穫ゼロに終わったわけだ


先ほど安室さんが言ったように、確かに毎日探し続けて疲れがたまっているのかもしれない…とても疲労がたまってる。
いや、疑われ続けているせいでもあるのだけれど……

まだ安室さんが付きまとっているということはまだその染井組とやらの確かな情報は掴めてないのか……


なんだか安室さんにかなりの無駄足を踏ませてる気がするが、そこを指摘すればもれなくこれから訪れるであろう私の安全ライフは消え失せるわけで、まあ言えるわけがない。


はぁ……

と安室さんが目の前にいるというのに私は盛大にため息をついてしまった。

第二十話→←第十八話



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (781 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
2258人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

抹茶(プロフ) - 続き待ってます! (2021年4月29日 20時) (レス) id: d4cbcb32c5 (このIDを非表示/違反報告)
ただのコナン好き - 頑張ってください!ずっと待ってます!!!! (2020年10月4日 2時) (レス) id: 16a116f907 (このIDを非表示/違反報告)
ベル(プロフ) - めっちゃ続きが気になります…… (2020年7月1日 23時) (レス) id: efb845659a (このIDを非表示/違反報告)
るー(プロフ) - ずっと待ってます! (2020年6月25日 6時) (レス) id: 85975469a2 (このIDを非表示/違反報告)
- とっても面白かったです。応援します。また夢を見ましょう?更新頑張って下さいね。 (2019年1月18日 20時) (レス) id: 126f1c9449 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ユキヤ | 作成日時:2018年1月26日 23時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。