初めての反抗 ページ6
『…兵長、こんなところでどうしたんですか？』
兵長の鋭い眼光に耐えつつ、素知らぬ顔で問いかける。
この、突き刺さる視線…。
最初の頃は怖くて仕方なかったのに、今では慣れたものだ。
レオンとソルムは、青い顔で完全に萎縮していて、過去に兵長によって相当恐ろしい目に合った事が
ﾘｳﾞｧｲ「…ぁあ゛？テメェ…毎日毎日、そんな身体でどこに行ってる！お前は絶対安静だ。部屋でおとなしく寝てろ！！」
『…い、嫌です！兵長が思ってるほど酷い怪我じゃないんです。少しくらい動かないと、本当に動けなくなっちゃいます！！』
なかなか意にそぐわない事を言われて、反射的にムキになって言い返していた。
兵長は、心配してくれているだけなのに…。
だけど、私だって譲れない。
早く兵長の仕事の補佐をしたいの！！
それには、せめて１人で立って歩けなきゃ問題外。
あの日から、１週間が経った。
足に力が入るようになって、体重をかけても倒れなくなった。
だから、もう少しなのに…。
ﾘｳﾞｧｲ「…ﾁｯ…おい、レオン、ソルム。さっさとコイツを連れて行け！もう部屋から出すな！！」
ﾚｵ.ｿﾙ「「はいぃっ！！」」
『…あ、兵長！！待ってください！！』
――怒らせた…！？
私の声は聞こえてるはずなのに、兵長は、レオンとソルムに低い声音で言い放つと、振り返りもせずに兵舎の中に戻って行った。
.
『…………っ』
部屋に戻って、ベッドに下ろされた私は、膝を抱えて
わかってる。
兵長は悪くない。
私が内緒にして、心配かけたから…。
だけど、そうでもしないと――…
ﾚｵﾝ「…ユズア？」
ｿﾙﾑ「…姫…」
『…ごめん、２人とも。しばらく１人にして…』
ﾚｵﾝ「…わかった。隣にいるから、何かあったらすぐ呼べよ」
膝に顔を埋めたまま無言で頷く。
内扉が開いて閉まる音が聞こえた。
兵長……
さっきの感じだと、もう部屋から出してもらえないかも。
でも、諦めたくない。
レオンとソルムにも迷惑かけたくない。
何とか、１人で兵長のところまで行けないかな…？
少し休んだから、壁伝いに行けばなんとか…。
ベッドサイドに置いてある水差しから、コップに水を移して一気に飲み干し気合いを入れると、両足に力を込めて立ち上がった。
部屋のドアまでは難なく辿り着き、そっとドアを開け、足音を立てないように静かに部屋を出て、またそっとドアを閉めた――…
*
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夢梨(プロフ) - 柚杏さん» 柚杏様。ご質問に質問で返して申し訳ないのですが、夢主の名字は既に作中で何度か出て来ております。これからのお話の中で、フルネームを名乗るのか…？と言うことでしょうか？ (2018年3月18日 3時) (
レス) id: b5e7379311 (このIDを非表示/違反報告)
柚杏(プロフ) - 夢梨さん» 夢主ちゃんの名字的なものってこれから出ますか？ (2018年3月18日 2時) (レス) id: 1c1d4e63b6 (このIDを非表示/違反報告)
夢梨(プロフ) - エリカ・アッカーマンさん» エリカ・アッカーマン様。お話を全て読んでいただきありがとうございます！真綿とこの話の兵長とは少しだけ性格を変えている事に気づいてもらえて感無量です(///∇///)どちらも隙を見て(笑)話を進めたいと思いますので、ドキドキしてもらえたら嬉しいです(*´ω｀*) (2018年2月21日 7時) (レス) id: b5e7379311 (このIDを非表示/違反報告)
エリカ・アッカーマン(プロフ) - 夢梨さんの小説全部読ませてもらってます！ほんっとに面白いです！更新大変だと思いますが、楽しみにしています！！この作品の兵長も、真綿の兵長も好きです！リヴァイ推しですがハンジさん、エレンも好きで、夢梨さんと似てて小説読みながらウハウハしてます！ (2018年2月21日 1時) (レス) id: 662e10d996 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夢梨 | 作成日時：2018年1月17日 13時
