交渉� �ﾘｳﾞｧｲside〉 ページ44
ﾘｳﾞｧｲ「会長、すまない。ユズアがまた攫われちまった。今、全力で探してもらっている」
ﾃﾞｨﾓ「…あぁ。知ってる。クレイグの事があってから、ユズアには監視を付けていた。だが、あの日、監視役の奴が誰かに気絶させられちまってな。俺の方もまだ行方が分からねぇ」
ﾘｳﾞｧｲ「そうか…」
親代わりを通り越して、ユズアの本当の父親の様に心配して顔を歪めるリーブス会長。
視線を俺に移すと、
ﾃﾞｨﾓ「なぁ、旦那。何故わざわざ、こんな所まで連れてきた？」
低い声で問われた。
そこで、俺も本題に入る。
『リーブス商会を調査兵団側に引き入れろ』
それが、エルヴィンからのひとつ目の指示だった。
ﾘｳﾞｧｲ「…中央憲兵との交渉内容と、あんたらの目的が知りたい」
ﾃﾞｨﾓ「交渉？そんなものは無い。命令され従った。俺らの目的は『全てを失わない為に命令に従う』だ。人類の最高権力者共には逆らえねぇ」
ﾘｳﾞｧｲ「………」
ﾃﾞｨﾓ「しかし、夜襲も拉致も失敗した。俺らリーブス商会は、王政に全ての財産を没収され、会社は倒産、従業員は路頭に迷う。おまけに、俺と数人の部下は事故に見せかけて殺されるだろう」
ﾘｳﾞｧｲ「…そうならないように、エレンとヒストリアをお前らにやる」
ﾃﾞｨﾓ「は？」
ｺﾆｰ「えぇ！？」
ﾐｶｻ「リヴァイ兵士長！？」
驚くコニーと、ミカサの怒りの声が背後で聞こえたが、俺は振り返ることなく話を続けた。
ﾘｳﾞｧｲ「ただし、条件を３つ受け入れろ」
ﾃﾞｨﾓ「条件？」
ﾘｳﾞｧｲ「ひとつ。リーブス商会は今後、調査兵団の傘下に入り、中央憲兵や王政・法に背くこととする」
ﾃﾞｨﾓ「なっ…！？戦争を始めようって言ってんのか！？」
驚き声を荒げる会長に、俺は極力穏やかに言葉を繋ぐ。
ﾘｳﾞｧｲ「ふたつ。リーブス商会は、調査兵団を心の底から信用すること」
ﾃﾞｨﾓ「信用…だと？俺ら商人の世界じゃ、冗談を言う時にしか使わねぇ言葉だぞ」
ﾘｳﾞｧｲ「商人？俺は…ディモ・リーブスというひとりの人間と話している。部下と街の住民を死なせて敗北するか、人類最高の権力を相手に戦うか…好きな方を選べ」
ﾃﾞｨﾓ「は…素人が。条件全て聞かずに契約するバカがいるか」
ﾘｳﾞｧｲ「そうだな…失礼した。３つ目…今後リーブス商会が入手した珍しい食材・嗜好品等は、優先的に調査兵団に回せ。紅茶とかな」
*
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夢梨(プロフ) - 柚杏さん» 柚杏様。ご質問に質問で返して申し訳ないのですが、夢主の名字は既に作中で何度か出て来ております。これからのお話の中で、フルネームを名乗るのか…？と言うことでしょうか？ (2018年3月18日 3時) (
レス) id: b5e7379311 (このIDを非表示/違反報告)
柚杏(プロフ) - 夢梨さん» 夢主ちゃんの名字的なものってこれから出ますか？ (2018年3月18日 2時) (レス) id: 1c1d4e63b6 (このIDを非表示/違反報告)
夢梨(プロフ) - エリカ・アッカーマンさん» エリカ・アッカーマン様。お話を全て読んでいただきありがとうございます！真綿とこの話の兵長とは少しだけ性格を変えている事に気づいてもらえて感無量です(///∇///)どちらも隙を見て(笑)話を進めたいと思いますので、ドキドキしてもらえたら嬉しいです(*´ω｀*) (2018年2月21日 7時) (レス) id: b5e7379311 (このIDを非表示/違反報告)
エリカ・アッカーマン(プロフ) - 夢梨さんの小説全部読ませてもらってます！ほんっとに面白いです！更新大変だと思いますが、楽しみにしています！！この作品の兵長も、真綿の兵長も好きです！リヴァイ推しですがハンジさん、エレンも好きで、夢梨さんと似てて小説読みながらウハウハしてます！ (2018年2月21日 1時) (レス) id: 662e10d996 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夢梨 | 作成日時：2018年1月17日 13時
