伝えたい想い�� ページ44
ここ、始めて来たけど、結構広いな。
あ、夕焼け……。
「…ユズア？」
しばらく、上を向いてオレンジ色の空を眺めていると、後ろから呼び掛けられた。
『…エルドさん』
ｴﾙﾄﾞ「そんなに上を向いて何してるんだ？」
『いえ、特に何も…ただ空を見てただけっていうか……』
ｴﾙﾄﾞ「少し顔が赤いな。涙目だし、熱でもあるのか？」
『え！？全然っ！全然絶対平気です！！』
ｴﾙﾄﾞ「ブハッ！なんだよそれ、変な言葉…ｸｸｸｯ…」
『え？あれ？変ですね……って、笑いすぎです！！』
ｴﾙﾄﾞ「ほんと、可愛いな、ユズアは」
そう言って、エルドさんは、私の頭を優しく撫でる。
うっ……また、子供扱い！？
『やっぱり、私、子供っぽいですか？』
ｴﾙﾄﾞ「いや、女の子として魅力があって可愛いって意味だよ。何かあったのか？」
エルドさんが言うと歯の浮くようなセリフも爽やかだな。
でも、恥ずかしい……。
『……エルドさんて、いつも平気で恥ずかしいセリフをサラッと言いますよね。やたら爽やかに』
ｴﾙﾄﾞ「あぁ、本当の事だからな。思っていることは言葉にしないと伝わらないだろう？特に俺達は、いつ死ぬかわからないからな。後悔したくない」
『そう、ですね……』
お兄ちゃんを思い出した。
もっと気持ちを伝えれば良かったって後悔したっけ。
８歳の時、両親を事故で亡くした私は、懇意にしていた商家のティファート家に養子として引き取られた。
幼い私は、５歳年上のお兄ちゃんに、淡い恋心を抱いていたんだ。
それを伝えられないまま、私が13歳の頃、お兄ちゃんは逝ってしまった。
最期に伝える暇さえ無かった。
思い出したくない光景が脳裏を過り、私は空を仰いだ。
一拍の後、フワッと風が吹くと同時、目の前にエルドさんの顔があった。
えっ？と思った時には、肩を抱かれ唇に柔らかい感触……。
軽くついばむような、優しいキス……。
*
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 196人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
夢梨(プロフ) - Vileさん» 名前がひらがなになっていましたね(>_<)修正しました！！Σ(´□｀;) (2017年11月24日 0時) (
レス) id: b5e7379311 (このIDを非表示/違反報告)
Vile - エルヴィン団長？二つ目のエルヴィンの台詞（最後にエルヴィンが話した所）名前変換ができていない箇所が、ありました。 (2017年11月24日 0時) (携帯から) (レス) id: 66be3b6d69 (このIDを非表示/違反報告)
夢梨(プロフ) - Vileさん» ご指摘ありがとうございます！！4分55秒が正解です。修正します！！(；・ω・)何度も見直しているのですが…ｽﾐﾏｾﾝ…他にもおかしなところがありましたら、コメいただけると助かります(*´ω｀*) (2017年11月23日 23時) (レス) id: b5e7379311 (このIDを非表示/違反報告)
Vile - “される”じゃなく“されて”でしたね。すみません。 (2017年11月23日 23時) (携帯から) (レス) id: 66be3b6d69 (このIDを非表示/違反報告)
Vile - 夢主の立体機動のタイムが、訓練スタート！では、4分55秒。魅了される〈エルドside〉二つ目では、2分34秒になっていますが、どちらが正しいのでしょうか？ (2017年11月23日 23時) (携帯から) (レス) id: 66be3b6d69 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：夢梨 | 作成日時：2017年10月26日 19時
