42 想いの答え ページ40
「A！」
「ポルコ…ライナー…」
８時ちょうどに部屋がノックされ、約束通りポルコとライナーが訪ねてきた。
光を
正常な視界を取り戻そうと必死な間に、距離がなくなった懐かしい香りに全身が包まれていた。
「A…逢いたかった…っ！」
「ポルコ！？」
耳元でささやかれてしまい、一瞬で体温が上がって、４年前の甘く幸せな日々が思い起こされた。
主である文官長に見られている手前、慌てて身体を離そうとしたら、腰に巻き付いたポルコの腕に力が込められ…
「…っ！？」
ギュッと抱きしめられたまま、ごく自然に唇で唇を
逢えなかった悲哀の日々
触れ合えずに愁えた日々
それら全てを振り払うかのように…
伝う温もりで埋め尽くすように…
ライナーとハーマー文官長が同じ部屋にいるという状況も忘れてしまうほど、
深く、熱く、柔く。
導かれるまま誘われるまま、待ち望んでいたポルコの体温に夢中でしがみついた。
理由も言わずに突き放したこと、怒ってない？
私のこと、まだ…好き？
もう一度、傍にいても…いい？――
次から次へと流れ溢れてくる、“想い”を確かめる言葉はもはや必要なかった。
慰めるように優しい口づけが、それら全ての『答え』になったから…
「悪い。我慢できなかった…」
「ポルコ…」
呼吸すら奪うほど、あまりに性急な行動を恥じたポルコが、私を抱きしめたまま頬を染めて言い訳めいた言葉を紡いだ。
なんだかとても懐かしい気持ちでいっぱいで、きゅうきゅうと締めつける胸が酷く苦しい。
困ったように眉尻を下げて微笑むポルコの指先が、何度も私の濡れていく頬を拭ってくれる。
けれど、一度流れ出した私の涙はなかなか止まらない。
スッ…と、視界の端に差し出されたのは真っ白なハンカチ。
「ほら、これを使え」
「ライナー…」
「ありがとう」と小さく呟いて受け取った綺麗なハンカチは、更に溢れた涙で白を薄いグレーに変えていく。
なぜなら、ライナーが胸を震わせる、あの優しくも切ない微笑みを浮かべて私を見つめていたから…
私の表情から笑顔は消えてしまったけれど、４年前のあの頃の３人に戻ったようで、本当に久しぶりに『嬉しい』『楽しい』と思う感情が湧き上がった。
後でちゃんとお礼を言わなきゃ…
この幸せな状況を作ってくれたのは、間違いなくハーマー文官長だから。
そんな私達の様子を、文官長はタバコを
*
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夢梨(プロフ) - sato711825さん» コメントありがとうございます！意外とポルコ推しさんがいてくれてほっとしています。場面が思いついたら更新していますので、お付き合いいただけると嬉しいです(*´∀`)♪ (2021年4月22日 16時) (
レス) id: 2fea8fb6ab (このIDを非表示/違反報告)
sato711825(プロフ) - 続きが見たいでえええす！！！！ポルコ推しなので私得ですっ！ (2021年4月21日 1時) (レス) id: 2b67c28291 (このIDを非表示/違反報告)
夢梨(プロフ) - Ronnyさん» コメントありがとうございます！ライナー好きさんがいてくれて安堵しました(*´ω｀*)頭の中に浮かんでいる言葉や場面をまとめるのに時間がかかりますし、期待に応えられるか自信もありませんが、何とか読者様が没入できるお話を書きたいと思います(*^^*)♪ (2021年4月11日 15時) (レス) id: 2fea8fb6ab (このIDを非表示/違反報告)
Ronny(プロフ) - あああああああどうなるんだ!!!!ポルコもライナーも好きだからつらいw次の更新も楽しみに待ってます! (2021年4月10日 23時) (レス) id: d499d51969 (このIDを非表示/違反報告)
mitsuyuu0907(プロフ) - 夢梨さん» お返事ありがとうございます。そうです。ポルコ落ちのお話を作っていただきたいです！本当にポルコの夢小説少なくてポルコ不足なんですよね_(´-`_ _)_よろしくお願いします！ (2021年4月5日 21時) (レス) id: a8ac705c71 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夢梨 | 作成日時：2021年1月16日 19時
