Logic9 ページ9
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涼介「ごめん、怒った?」
A「怒ってない。」
グイ、と押し返したノートに我ながら子供っぽいなぁ、と思う。
涼介「あれこれ手出す人よりいいと思うよ。」
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A「...。」
妙に納得がいかないのはその言葉を年下に言われているってことだ。
そういう涼介くんは...、と言いたいところだけど、
きっとこの子はさぞかしモテるんだろうなって顔をしているから言えない。
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A「そういう気遣い要らないから。」
18年間男の人と付き合ったことがないっていうのが急に恥ずかしくなってくるじゃない。
今まで別に私みたいな人はいっぱいいるだろうし大丈夫だろうって思ってたのに。
涼介「そんなんじゃないよ。」
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A「え?」
教科書をぺらぺらと意味もなく捲る音。
涼介くんのクリクリとした大きな目がうらやましく感じる。
涼介「気遣いとかじゃなくて。」
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それが気遣いじゃないならなんなのよ。
机に肘をついた涼介くんが下から見上げた。
そういうのは女の子がするものじゃないの?
女子顔負けな上目遣いにいたたまれなくなった。
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涼介「男とあんまり仲良くされてもいい気はしないじゃん。」
A「...うん?」
男友達というのが多くはいない、というか全然いないから理解しがたいけど。
逆の立ち場で置き換えたら、不安になるかもしれないということはさすがの私でもわかる。
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涼介「その点Aはそういう心配いらないからいいよね。」
A「涼介くん。」
涼介「ん?」
A「またバカにしてるんでしょう。」
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涼介「...してないよ。」
A「してるよ!」
だって今間があったし。
ようは私には男友達ひとりすらいないんだろって言いたいんでしょ。
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涼介「だってほんとのことじゃん。
Aと話せる男なんて俺くらいでしょ?」
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ゆき(プロフ) - あすみs、アドバイスありがとうございます!とっても参考になりました!これからもあすみさんの作品を読んでみたいなって思います!ほんっとにありがとうございました! (2018年9月5日 18時) (レス) id: 5d9e2a3ec1 (このIDを非表示/違反報告)
あすみ(プロフ) - やまちさん» 最後まで読んでくださりありがとうございます! そうなんですね、、年の差って割とネックですよね、、、またどこかでこのふたりを書けたらいいなって思います。 (2018年9月5日 9時) (レス) id: 9eb015a482 (このIDを非表示/違反報告)
やまち(プロフ) - 完結お疲れ様でした!実際私も年齢差の恋に悩んだ時期があったので読んでてどこか懐かしさを感じました。気が向いたらでいいので続編書いて頂けたら嬉しいです。 (2018年9月5日 2時) (レス) id: 59c6021a01 (このIDを非表示/違反報告)
あすみ(プロフ) - ゆきさん» ありがとうございます!! 書き手さんなんですね! 私も全然上手く書けないんですけど、気をつけてることは会話文ばかりにならないようにしたり、情景描写をなるべく入れるようにしたり、基本的な事としては誤字脱字を気をつけてます。 頑張ってくださいね! (2018年9月4日 22時) (レス) id: 9eb015a482 (このIDを非表示/違反報告)
ゆき(プロフ) - 初めまして!あすみsの小説を読むのは、これが初めてです!とっても面白いです!!私も小説を書いているんですけど、なかなか上手く書けなくて・・・上手く書くコツとかがあれば教えて欲しいです! (2018年8月10日 14時) (レス) id: 5d9e2a3ec1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あすみ | 作者ホームページ:https://twitter.com/?lang=ja
作成日時:2018年6月4日 20時