Logic6 ページ6
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はぁ...、とため息ひとつ。
インターホンを押す指先が憂鬱だった。
意を決して押したチャイムの音が鳴るボタンからは女の人の声が返ってくる。
まもなくして涼介くんのお母さんがドアを開けてくれた。
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階段を上がってドアの前。
これは仕事と考えるから憂鬱なのか。
将又、相手が少し厄介な人物だからなのか。
ノックを数回してもドアの向こうからは返事がないからドアノブを捻った。
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そしてこの子も、2日目にしてこのやる気のなさはなんだろう。
A「こんにちは。」
相変わらずベッドに寝そべる涼介くんが首だけこちらに向ける。
涼介「...おっそい。」
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A「へ?」
涼介「時間過ぎてるよ、センセー。」
A「...ごめんね。」
口では謝ったけど、正直納得いかないなぁ。
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到底私が来るのを待っている様子ではなかったし。
握られている携帯にはまだゲーム中であろう画面が映し出されているし。
しかも、その、"センセー"ってバカにした言い方も癇に障る。
...けど、そんなこと言えないし。
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私のほうが年上なのに、なんでヘコヘコしなきゃいけないのよ。
と思っていながらも、なんにもできないのがもどかしい。
じーっと涼介くんを見ていたら目が合った。
涼介「なに?」
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A「なんにも...、」
なくないんだけど。
涼介くん、と名前を呼べば"Aもやる?"なんて笑う。
完全になめられてるな私。
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A「違くて...!」
涼介「あーもうやるってば。」
携帯をベッドに放り投げて、ストン、とおとなしく隣に座り込んだ涼介くんがペンを握った。
涼介くんのやる気になるポイントがいまいちわからないけどまぁいいや。
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ゆき(プロフ) - あすみs、アドバイスありがとうございます!とっても参考になりました!これからもあすみさんの作品を読んでみたいなって思います!ほんっとにありがとうございました! (2018年9月5日 18時) (レス) id: 5d9e2a3ec1 (このIDを非表示/違反報告)
あすみ(プロフ) - やまちさん» 最後まで読んでくださりありがとうございます! そうなんですね、、年の差って割とネックですよね、、、またどこかでこのふたりを書けたらいいなって思います。 (2018年9月5日 9時) (レス) id: 9eb015a482 (このIDを非表示/違反報告)
やまち(プロフ) - 完結お疲れ様でした!実際私も年齢差の恋に悩んだ時期があったので読んでてどこか懐かしさを感じました。気が向いたらでいいので続編書いて頂けたら嬉しいです。 (2018年9月5日 2時) (レス) id: 59c6021a01 (このIDを非表示/違反報告)
あすみ(プロフ) - ゆきさん» ありがとうございます!! 書き手さんなんですね! 私も全然上手く書けないんですけど、気をつけてることは会話文ばかりにならないようにしたり、情景描写をなるべく入れるようにしたり、基本的な事としては誤字脱字を気をつけてます。 頑張ってくださいね! (2018年9月4日 22時) (レス) id: 9eb015a482 (このIDを非表示/違反報告)
ゆき(プロフ) - 初めまして!あすみsの小説を読むのは、これが初めてです!とっても面白いです!!私も小説を書いているんですけど、なかなか上手く書けなくて・・・上手く書くコツとかがあれば教えて欲しいです! (2018年8月10日 14時) (レス) id: 5d9e2a3ec1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あすみ | 作者ホームページ:https://twitter.com/?lang=ja
作成日時:2018年6月4日 20時