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いいなあ。
髪染めても怒られなくてさ。
高校生は義務教育でもないのに染めたら生徒指導とかなんなんだろうね。
先生も暇なんだなーって思う。
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『Aちゃん、中学生になって大人っぽくなったね〜。』
隣でそう言う俺の母さんの言葉を右耳に聞いた。
照れくさそうにえへへ、と笑うAを見る。
どうせ俺は?まだ黒いランドセル背負ってるけどさ。
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大人っぽくなったって言ってもそんな変わってないじゃん。
ついこの間まで赤いランドセル背負って俺と一緒の通学路を歩いてたじゃん。
階は当たり前だけど違ったけど、同じ小学校に通ってたじゃん。
ふん。そんな数か月で大人っぽくなんかなるわけないじゃんか。
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『中学生になったらいっぱい楽しいことあるんだろうね。』
いやだから。
ちょっと遠い学校に行くだけじゃんか。
なにも変わらないよ、と心の中で呟いた記憶。
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『Aちゃんはどんな人がタイプ?』
今思えばなにか言わなきゃ、と咄嗟に出ただけかもしれない。
だってうーん、と困ったような顔をしたAが言ったんだもん。
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涼介「Aが頭のいい人がタイプだって言うから。」
キョトン、とした顔で俺を見つめた。
そんなこと言ったっけ、という目をしている。
ああやっぱりテキトーに言ったんだ。
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頭の良し悪しは置いといて、小学校の通知表は良かった。
同級生より周りを俯瞰的に見るところがあって、バカみたいな悪戯はしないし。
イイコにしてれば通知表に"C"なんて評価はつかないから。
ただ、中学に上がったタイミングで思い知る。
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ダイレクトにテストの点が成績に反映されることを。
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ゆき(プロフ) - あすみs、アドバイスありがとうございます!とっても参考になりました!これからもあすみさんの作品を読んでみたいなって思います!ほんっとにありがとうございました! (2018年9月5日 18時) (レス) id: 5d9e2a3ec1 (このIDを非表示/違反報告)
あすみ(プロフ) - やまちさん» 最後まで読んでくださりありがとうございます! そうなんですね、、年の差って割とネックですよね、、、またどこかでこのふたりを書けたらいいなって思います。 (2018年9月5日 9時) (レス) id: 9eb015a482 (このIDを非表示/違反報告)
やまち(プロフ) - 完結お疲れ様でした!実際私も年齢差の恋に悩んだ時期があったので読んでてどこか懐かしさを感じました。気が向いたらでいいので続編書いて頂けたら嬉しいです。 (2018年9月5日 2時) (レス) id: 59c6021a01 (このIDを非表示/違反報告)
あすみ(プロフ) - ゆきさん» ありがとうございます!! 書き手さんなんですね! 私も全然上手く書けないんですけど、気をつけてることは会話文ばかりにならないようにしたり、情景描写をなるべく入れるようにしたり、基本的な事としては誤字脱字を気をつけてます。 頑張ってくださいね! (2018年9月4日 22時) (レス) id: 9eb015a482 (このIDを非表示/違反報告)
ゆき(プロフ) - 初めまして!あすみsの小説を読むのは、これが初めてです!とっても面白いです!!私も小説を書いているんですけど、なかなか上手く書けなくて・・・上手く書くコツとかがあれば教えて欲しいです! (2018年8月10日 14時) (レス) id: 5d9e2a3ec1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あすみ | 作者ホームページ:https://twitter.com/?lang=ja
作成日時:2018年6月4日 20時