スイート・ハニー ページ40
・
・
・
A「どうして涼介くんはそんなにレベルの高いところに行きたいの?」
・
・
・
・
いいなあ。
大学生の夏休みは9月まであってさ。
高校生は8月いっぱいだっていうのに。
なにが違うんだろうね。こんなに課題もいっぱい出されてさ。
・
・
・
・
2学期が始まった俺はクリーニングされたばかりのパリッとしたYシャツの着心地の悪さを感じながら、ベッドの上でケータイゲームをやっていた。
まだ夏休み中のAは俺の参考書をパラパラと捲りながらそう聞いてきた。
なんで、って。
A「授業も大変そうだし、難しいよ?...涼介くんなら心配要らないと思うけど。」
・
・
・
・
ベッドを背もたれにして、ペタンと床に座ったAを横目に起き上がる。
涼介「Aの大学より上のところならどこでもいいの。」
A「...それ前も言ってたけど。」
Aの言いたいことは聞かなくてもわかるよ。
・
・
・
・
その顔は、またバカにしてるの?...か、
そんなに私のこと見下したいの?...と言ったところだろうか。
俺はAをバカにしてるんじゃなくてからかってるの間違いだけどね。
残念だけどそんな理由じゃない。
・
・
・
・
涼介「なに?俺にAんとこ行ってほしいの?」
くるり、と振り向いた顔にちょっと期待した。
もしそう言われたら、速攻で志望校変えるんじゃないかってくらいの勢いで。
A「ううん。そんなんじゃないけど。」
・
・
・
・
涼介「...え?」
即答でした。
え?なんなの?そういうところもう全然可愛くないよね。
うそ。めちゃくちゃ可愛い。大好き。
・
・
・
・
ふと思う。
Aが彼女として俺のそばにいることの優越感と背徳感。
気を抜くとうっかり緩みそうな口元を隠して。
ふわふわとしたブラウンの髪の毛を指の先にくるくると巻き付けた。
・
・
・
876人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ゆき(プロフ) - あすみs、アドバイスありがとうございます!とっても参考になりました!これからもあすみさんの作品を読んでみたいなって思います!ほんっとにありがとうございました! (2018年9月5日 18時) (レス) id: 5d9e2a3ec1 (このIDを非表示/違反報告)
あすみ(プロフ) - やまちさん» 最後まで読んでくださりありがとうございます! そうなんですね、、年の差って割とネックですよね、、、またどこかでこのふたりを書けたらいいなって思います。 (2018年9月5日 9時) (レス) id: 9eb015a482 (このIDを非表示/違反報告)
やまち(プロフ) - 完結お疲れ様でした!実際私も年齢差の恋に悩んだ時期があったので読んでてどこか懐かしさを感じました。気が向いたらでいいので続編書いて頂けたら嬉しいです。 (2018年9月5日 2時) (レス) id: 59c6021a01 (このIDを非表示/違反報告)
あすみ(プロフ) - ゆきさん» ありがとうございます!! 書き手さんなんですね! 私も全然上手く書けないんですけど、気をつけてることは会話文ばかりにならないようにしたり、情景描写をなるべく入れるようにしたり、基本的な事としては誤字脱字を気をつけてます。 頑張ってくださいね! (2018年9月4日 22時) (レス) id: 9eb015a482 (このIDを非表示/違反報告)
ゆき(プロフ) - 初めまして!あすみsの小説を読むのは、これが初めてです!とっても面白いです!!私も小説を書いているんですけど、なかなか上手く書けなくて・・・上手く書くコツとかがあれば教えて欲しいです! (2018年8月10日 14時) (レス) id: 5d9e2a3ec1 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:あすみ | 作者ホームページ:https://twitter.com/?lang=ja
作成日時:2018年6月4日 20時