Logic36 ページ36
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もう、人波に押しつぶされることはないんだけど。
逸れる心配もないんだけど。
離れることのない手に少しの疑問とドキドキ。
涼介「ねえ。」
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涼介「楽しかった?」
後ろに花火を感じながら半歩前の涼介くんの声を聞いた。
A「え?...うん。」
今年初めて行った夏祭りだったしりんご飴も食べられて満足だった。
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A「涼介くんは?」
上手い返しが思いつかなかった私はそっくりそのまま返した。
涼介「なんで?」
A「...だって、こういうのって普通、友達とか、彼女と来るものでしょう。」
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私は彼氏なんていたことないからいつも友達だったけど、
すれ違う人たちは浴衣を着て楽しそうに夏祭りを好きな人同士で歩いていた。
それが普通だと思ってるし、いつかそうなりたいって思った。
涼介「彼女?」
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A「この前の...」
涼介「だからあれ彼女じゃないってば。」
やばい、また怒らせるかも、と思ったのも束の間。
ふふ、と笑った涼介くんにホッとする。
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A「ふたりで出かけたらデートでしょ?」
涼介「じゃあこれは?」
A「え...」
涼介「今の、これもデートなの?」
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繋いだ手が持ち上げられて、答えに戸惑った。
確かに私の言ったことからすればそうなっちゃうけど。
A「これはっ、そんなんじゃ...」
わかりやすく動揺した私に涼介くんは可笑しそうに笑う。
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A「...っ。」
なにその笑いは。
またバカにしてる?
付き合ったこともない人が何言ってんのって思ってる?
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A「だってわからないけど、...そういうのは好きな人とするものじゃないの。」
あははっとお腹を抱えて笑う涼介くんにそんなに笑うところ?と少し睨んだ。
涼介「そうだよ?好きじゃなかったら一緒に行ってなんて言わないよ。」
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ゆき(プロフ) - あすみs、アドバイスありがとうございます!とっても参考になりました!これからもあすみさんの作品を読んでみたいなって思います!ほんっとにありがとうございました! (2018年9月5日 18時) (レス) id: 5d9e2a3ec1 (このIDを非表示/違反報告)
あすみ(プロフ) - やまちさん» 最後まで読んでくださりありがとうございます! そうなんですね、、年の差って割とネックですよね、、、またどこかでこのふたりを書けたらいいなって思います。 (2018年9月5日 9時) (レス) id: 9eb015a482 (このIDを非表示/違反報告)
やまち(プロフ) - 完結お疲れ様でした!実際私も年齢差の恋に悩んだ時期があったので読んでてどこか懐かしさを感じました。気が向いたらでいいので続編書いて頂けたら嬉しいです。 (2018年9月5日 2時) (レス) id: 59c6021a01 (このIDを非表示/違反報告)
あすみ(プロフ) - ゆきさん» ありがとうございます!! 書き手さんなんですね! 私も全然上手く書けないんですけど、気をつけてることは会話文ばかりにならないようにしたり、情景描写をなるべく入れるようにしたり、基本的な事としては誤字脱字を気をつけてます。 頑張ってくださいね! (2018年9月4日 22時) (レス) id: 9eb015a482 (このIDを非表示/違反報告)
ゆき(プロフ) - 初めまして!あすみsの小説を読むのは、これが初めてです!とっても面白いです!!私も小説を書いているんですけど、なかなか上手く書けなくて・・・上手く書くコツとかがあれば教えて欲しいです! (2018年8月10日 14時) (レス) id: 5d9e2a3ec1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あすみ | 作者ホームページ:https://twitter.com/?lang=ja
作成日時:2018年6月4日 20時