Logic34 ページ34
・
・
・
始まっちゃう、とはなんのことだろうか。
ポポポンと頭にクエスチョンマークを浮かべる暇もなく、涼介くんは私の手を掴んだ。
A「えっ、ちょ、ちょっと待って!鞄取ってくる!」
なにがなんだかわからないけど、出かけるということはわかった。
・
・
・
・
急いで部屋に戻って部屋着はさすがにだめだ、と思いハンガーにかかっていたワンピースに袖を通した。
財布とケータイを小さな鞄に入れ、机の上に置いてあったリップを階段を下りながら塗った。
玄関には涼介くんはいなくて、扉を開いたら門に凭れ掛かっている。
お母さんにちょっと行ってくる、と告げて扉を閉めた。
・
・
・
・
一度こちらを見た涼介くんは何も言わずに歩き出した。
A「待って、どこ行くの?なにが始まるの?」
なにも聞かされずどこへ行くのかもわからない状態は正直不安。
いくら涼介くんと一緒だと言っても、せめて行先くらいは...
・
・
・
・
涼介「なに。忘れちゃったの?」
不意に立ち止まった涼介くんが振り返って立ち止まるから私も止まる。
2歩こちらに戻ってきた涼介くんが困ったような表情なのか、なんなのか、眉を下げて笑った。
涼介「約束したじゃん。」
・
・
・
・
え、約束...?
なんだっけ。なんだっけ。
涼介「あ、そういえばね、安全圏だったんだ。」
ぐるぐると巡る思考回路に安全圏の文字。
・
・
・
・
涼介「言ったよねA。」
なんだか周りが賑やかになってきている。
カランコロンと地面から鳴るこの音は心地がいい。
涼介「模試の結果が良かったら、俺とふたりで祭りに行くって。」
・
・
・
876人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ゆき(プロフ) - あすみs、アドバイスありがとうございます!とっても参考になりました!これからもあすみさんの作品を読んでみたいなって思います!ほんっとにありがとうございました! (2018年9月5日 18時) (レス) id: 5d9e2a3ec1 (このIDを非表示/違反報告)
あすみ(プロフ) - やまちさん» 最後まで読んでくださりありがとうございます! そうなんですね、、年の差って割とネックですよね、、、またどこかでこのふたりを書けたらいいなって思います。 (2018年9月5日 9時) (レス) id: 9eb015a482 (このIDを非表示/違反報告)
やまち(プロフ) - 完結お疲れ様でした!実際私も年齢差の恋に悩んだ時期があったので読んでてどこか懐かしさを感じました。気が向いたらでいいので続編書いて頂けたら嬉しいです。 (2018年9月5日 2時) (レス) id: 59c6021a01 (このIDを非表示/違反報告)
あすみ(プロフ) - ゆきさん» ありがとうございます!! 書き手さんなんですね! 私も全然上手く書けないんですけど、気をつけてることは会話文ばかりにならないようにしたり、情景描写をなるべく入れるようにしたり、基本的な事としては誤字脱字を気をつけてます。 頑張ってくださいね! (2018年9月4日 22時) (レス) id: 9eb015a482 (このIDを非表示/違反報告)
ゆき(プロフ) - 初めまして!あすみsの小説を読むのは、これが初めてです!とっても面白いです!!私も小説を書いているんですけど、なかなか上手く書けなくて・・・上手く書くコツとかがあれば教えて欲しいです! (2018年8月10日 14時) (レス) id: 5d9e2a3ec1 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:あすみ | 作者ホームページ:https://twitter.com/?lang=ja
作成日時:2018年6月4日 20時