Logic4 ページ4
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涼介くんの大きな瞳がパチリと瞬きした。
なにもおかしなことは言っていないけど。
涼介「あっそ。...じゃあ早くやろうよ。」
A「あ、うん。」
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なんだ...?
勉強なんてするもんかー!と放棄される可能性も考えていたから、あまりにもあっさり勉強する気になった涼介くんにこっちが唖然としてしまった。
A「何からやる?英語とかから...」
涼介「待って。」
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A「え?」
テーブルを挟んで目の前。
座り込んで鞄から用意を出す私の腕を引っ張った。
...なんだこの手は。
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掴まれた腕を辿って涼介くんを見ると顎で自分の隣を指す。
涼介「こっち。」
A「...こっち?」
涼介「こっちきて。」
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いや、勉強机でもないこのテーブルにふたりで並んで座るのはキツイでしょ。
A「目の前にいたほうがやりやすいかな。」
涼介「なんで?隣のほうがどう考えても教えやすいじゃん。」
こんなに自信たっぷりに言うものだからなんでも正論に聞こえてきてしまう。
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挙句、バカなの?とでも言われてるような気になってくる。
それでもこんなところで躓いてたらいつまでも終わらないから仕方なく移動する。
これでいいですか、と顔を見れば満足気に笑うから調子が狂う。
A「じゃあとりあえず、苦手なところは?」
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涼介「わかんない。」
A「わかんないって...あるでしょ?不定詞、とか、完了形、とか...国語受けるなら古文とか。」
涼介「じゃあ全部。」
A「全部!?」
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勉強する気があるのかこの子は。
悪びれた様子もなく、困った私を隣で眺める涼介くんはシャーペンをくるくると回している。
涼介「早くしてよ、Aー。」
A「...っ、わかった。もうこの問題やっておいて。」
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ゆき(プロフ) - あすみs、アドバイスありがとうございます!とっても参考になりました!これからもあすみさんの作品を読んでみたいなって思います!ほんっとにありがとうございました! (2018年9月5日 18時) (レス) id: 5d9e2a3ec1 (このIDを非表示/違反報告)
あすみ(プロフ) - やまちさん» 最後まで読んでくださりありがとうございます! そうなんですね、、年の差って割とネックですよね、、、またどこかでこのふたりを書けたらいいなって思います。 (2018年9月5日 9時) (レス) id: 9eb015a482 (このIDを非表示/違反報告)
やまち(プロフ) - 完結お疲れ様でした!実際私も年齢差の恋に悩んだ時期があったので読んでてどこか懐かしさを感じました。気が向いたらでいいので続編書いて頂けたら嬉しいです。 (2018年9月5日 2時) (レス) id: 59c6021a01 (このIDを非表示/違反報告)
あすみ(プロフ) - ゆきさん» ありがとうございます!! 書き手さんなんですね! 私も全然上手く書けないんですけど、気をつけてることは会話文ばかりにならないようにしたり、情景描写をなるべく入れるようにしたり、基本的な事としては誤字脱字を気をつけてます。 頑張ってくださいね! (2018年9月4日 22時) (レス) id: 9eb015a482 (このIDを非表示/違反報告)
ゆき(プロフ) - 初めまして!あすみsの小説を読むのは、これが初めてです!とっても面白いです!!私も小説を書いているんですけど、なかなか上手く書けなくて・・・上手く書くコツとかがあれば教えて欲しいです! (2018年8月10日 14時) (レス) id: 5d9e2a3ec1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あすみ | 作者ホームページ:https://twitter.com/?lang=ja
作成日時:2018年6月4日 20時