ハニー・ロジック Ryosuke.Y

Logic26 ページ26

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"なんで？"


...なんで？


宏太先輩に言われた言葉を考える。


別に身内でもないのに？私が謝る必要あったのかな。

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深く考えすぎて眉間にしわでも寄っていたのかもしれない。


くす、と笑った宏太先輩が、ごめんと謝った。


A「え...なんですか？」


宏太「そんな真剣に考えさせるとは思わなかったから。」

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そんなパッと答えが出るような質問だっただろうか。


将又こんなに答えに悩むような問題か？


どっちにしろ正解が見つからない私は考えるのをやめたくなった。


宏太「長く一緒に居過ぎて、弟みたいな感覚なのかもね。」

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A「弟？」


あんなに頭の回転が速くて、顔も言うことなしのルックスで、運動神経も良くて...


私が涼介くんを弟的存在だと思ってるなんて本人に知られたら。


こんな出来の悪い姉はいないんだけど、とか真顔で言われそうで怖い。

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だって相変わらず私のことは呼び捨てだし。


事あるごとにバカにしてくるし。


バカにはしてくるけど、なんだかんだで言うことは聞いてくれる。


A「まぁ、弟っぽいって言ってもは年下なところだけですけどね。」

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他は全くそんな要素持ち合わせていないんだから。


友達に呼ばれた宏太先輩がちょっと抜ける、とどっか行った。


来年こういうのをやるなら友達と一緒にやろうと思いながら、昼休憩の時間に売店で買ったおにぎりをひとりでもそもそと食べた。


ごみの入った袋を片手に歩いていると、涼介くんが駆け寄ってきた。

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涼介「A！」


A「あれ...一緒にいた女の子は？」


午前中に一緒にいた女の子の姿はどこにも見当たらない。


「さぁ？なんか学部説明会っていうのに行った。ねえそれよりさぁ、」

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それよりさぁ、って。


涼介「A今暇なの？」


A「暇と言うか、まだ休憩時間だけど。」

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