Logic15 ページ15
・
・
・
グイ、と引かれた腕にため息をつく間もない。
A「〜〜〜っもう、聞いてた!?」
絶対私の話は右から左へすり抜けてるよね!?
っていうか、右耳にすら入っていないんじゃないの。
・
・
・
・
一体どうしたらこの子は私の言うことを素直に受け止めてくれるんだろうか。
冷蔵庫や食器棚をなにやらいろいろ漁っている涼介くんの後ろ姿にため息がこぼれそう。
涼介「はい。」
コト、とテーブルに置かれたそれは見るからにふわふわしていそうな。
・
・
・
・
A「...ケーキ?」
涼介「母さんが買ってきたんだよね。」
A「食べていいの?」
涼介「うん。姉ちゃんは昨日痩せる!って言ってたからいいっしょ。」
・
・
・
・
いや、それ食べたら絶対怒られるでしょ...。
涼介くんのお姉ちゃんが怒るのは容易に想像がついたけど。
目の前のシフォンケーキを見たら美味しそうだった。
涼介くんがAのは俺の分だから気にしなくていいよ、というわけのわからない配慮をしてくれた。
・
・
・
・
もうすぐ晩御飯の時間なのにケーキなんて食べちゃって大丈夫だっただろうか。
食べたらさすがに帰らなきゃ、と思ったんだけど。
A「今日おばさんは?」
涼介「仕事じゃない?朝からいなかった。」
・
・
・
・
お仕事か。でもそれならもうすぐ帰ってくるよね。
A「涼介くんはずっと家にいたの?」
涼介「Aがうるさいから真面目に勉強してたよ。」
A「私そんなうるさく言ってないよ。」
・
・
・
・
人聞きの悪いことを言うなぁ。
私が勉強しよって言うのなんてバイトに来た時くらいじゃない。
そんなに意欲があるなんて知らなかったんだけど。
っていうかそれなら私が来たときもすんなり勉強してくれればいいのに。
・
・
・
・
いつもゲームばっかしてるから今日もそんな感じだと思ってたのに。
A「ふーん...偉いね。」
・
・
・
876人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ゆき(プロフ) - あすみs、アドバイスありがとうございます!とっても参考になりました!これからもあすみさんの作品を読んでみたいなって思います!ほんっとにありがとうございました! (2018年9月5日 18時) (レス) id: 5d9e2a3ec1 (このIDを非表示/違反報告)
あすみ(プロフ) - やまちさん» 最後まで読んでくださりありがとうございます! そうなんですね、、年の差って割とネックですよね、、、またどこかでこのふたりを書けたらいいなって思います。 (2018年9月5日 9時) (レス) id: 9eb015a482 (このIDを非表示/違反報告)
やまち(プロフ) - 完結お疲れ様でした!実際私も年齢差の恋に悩んだ時期があったので読んでてどこか懐かしさを感じました。気が向いたらでいいので続編書いて頂けたら嬉しいです。 (2018年9月5日 2時) (レス) id: 59c6021a01 (このIDを非表示/違反報告)
あすみ(プロフ) - ゆきさん» ありがとうございます!! 書き手さんなんですね! 私も全然上手く書けないんですけど、気をつけてることは会話文ばかりにならないようにしたり、情景描写をなるべく入れるようにしたり、基本的な事としては誤字脱字を気をつけてます。 頑張ってくださいね! (2018年9月4日 22時) (レス) id: 9eb015a482 (このIDを非表示/違反報告)
ゆき(プロフ) - 初めまして!あすみsの小説を読むのは、これが初めてです!とっても面白いです!!私も小説を書いているんですけど、なかなか上手く書けなくて・・・上手く書くコツとかがあれば教えて欲しいです! (2018年8月10日 14時) (レス) id: 5d9e2a3ec1 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:あすみ | 作者ホームページ:https://twitter.com/?lang=ja
作成日時:2018年6月4日 20時