I can't let you go.【Jeonghan】

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高校に入学してからずっと
ただ、特に何もなく過ごして、仲良しの友達もいて、
好きな人は…いないけど、それなりに楽しい毎日を送っている。

いや、恋をしたことが無くて、
好きな人ができない、と言ったほうがいいのかも

キュン？ってしたことがないや



「どんな感じなのかな」






一年生の時の思い出を思い返していたら
そんな独り言を言っていた。


「ああーー」

一年経っても、彼氏



「できてないじゃんかーー」


現実に戻って机に伏せてうなだれる。

「ちょっと、独り言大きいなあ」

そう言って変なものを見てるみたいに言うのは
親友のサラ

美人でスタイルも良くて
私のことを大切にしてくれる大好きな子。


もう高2だよ？と言いながら
サラはメロンパンをかじる


「うーん、青春とかして見たかったなあ」


机に頬杖ついて、窓の外を見つめる。

ほんと、このままじゃ何も無く高校生活が終わってしまう


だけどまあ、好きな人ができないのに
無理やり付き合いたいわけでもないし
サラもいるし、今のままでも全然楽しい。

むしろ誰とでも付き合うとか
そんなのはごめんだ


私はちゃんと好きな人を見つけたい。

だって付き合うってそういうことでしょ？


「あ、休憩あと15分か」


そう言ってサラはメロンパンを食べ終わると
喉が渇いたと言うので、自販機に向かった。

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