キャットフード【SVT ALL】

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SC「お前なあ」

「お願い」

SC「……」


ズカズカと、怒りながら部屋に入ってくるスンチョルは
僕がそう言うと渋々止まってくれた。


掛け布団を綺麗にかけ終わって
僕は包帯の巻かれた顔を見つめた。


あんなに汚れたダンボールの中で
血まみれなこのコを
自分のベッドに寝かせることは今までの僕ならできなかったけど

今は特別だった
ただ、命を救いたい。その一心だった。


「…ごめん、リビング行こ」

SC「…わかった。」




スンチョルの後ろにはドギョムやシュアやホシ、スングァン、ミンギュがいて
みんな部屋には入らずに外で不安そうにしていた。

リビングに戻ると
チャンやバーノン、ウォヌとウジが待っていて
チャイナ2人以外のメンバーが集まった。


HS「ミンハオとジュニ連れてくる。まだ寝てないはずだから」


ホシが静かにそう言って
みんなは各々好きな場所に座った


MH「どうしたの？緊急会議？」

JN「猫でも飼うの〜？」


すぐにチャイナ二人はやってきて
ジュニの言葉のタイミングが悪すぎるせいでみんなの顔が強張った。


猫…ではなくて
人間だ。



僕は大きく息を吸い込んで
目を閉じた。


みんなにちゃんと伝えなくちゃ



「まず、さっき僕が抱えていいたものは何か。

猫でも犬でもなくて……人間。」

MH「なんの話？」

すぐにミンハオとジュニは不思議そうにして


DN「ヒョンが、さっき何かを抱きかかえて帰ってきたんです。」

「うん、その正体が人間だって話」





MG「人間…」

JS「やっぱ人間だったんだ」

「…そしてあのコが誰なのか、それは僕も知らない。

ただ、ダンボールに捨てられてたあのコを、見捨てられなくて連れて帰ってっしまった。勝手なことしてごめん。」

SC「お前流石に拾ってくるのは」

「でも、きっと家出とかホームレスとかかなと思うから、怪我が治ればすぐ警察に連れて行くつもりだから」

HS「怪我ってレベルじゃなさそうだったけど…」

多分メンバーの中で1番近くであのコを見たであろうホシがそう言った

「わかってる。でも、とにかく怪我が治るまでは…」

WN「病院に行くのが1番早いだろ」

「ダメ。それはできない」

WZ「じゃあ死んだらどうする、俺たちは人殺しになる」

「……大丈夫、その時は僕が犯人でいい」


その瞬間みんなは驚いた顔をする。

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