キャットフード【SVT ALL】

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「バスタオルは知ってる？」

お風呂から出て脱衣所。Aは首を振る。
まじまじとは見れないけど今日見た限りAはすごく綺麗な体をしているし、スタイルもいい

気になっていた首輪はなんだかすごく色っぽく見えてしまうし、
正直本当に目のやり場に困った。

僕の勘だけど、まだこの首輪はとってはダメな気がして触れないことにした。
まるで誰かに飼われているような重みを感じたんだ。

ちなみに今日は浴槽には浸かっていない。
お湯を張ったものの、足が痛いからしみるだろうと思ってやめた。

「そっか、これは体を拭くものなんだ。こうやって髪の毛もゴシゴシして、体もふきふきするの。」

そう言いながら僕は髪を拭いてあげる
Aはくすぐったいのか少し肩をあげていて
それが子供みたいで何だか可愛くて僕は微笑んだ。

その後に体も拭くんだよって体も拭いてあげて

じゃあ服着よっか、と
僕はジョンハニが準備した服を着せる


パンツはジョンハニのボクサーパンツ。
サイズを間違えて買ってしまって一瞬で脱いで使わずに置いてたもの。

男のSSサイズでもぴったり履けないなんてこの子はどれだけ華奢なんだろう。


上は、いつもジョンハニが部屋着で着てるTシャツだ
結構オーバーサイズのを選んだな。なんて思いながら
ワンピースみたいになっているAを見て可愛いと思う。


次にズボンを探すけど…あれ？ない？

「え、ズボンは？」

「？」

「あ、なっ何でもないよ」

素で出てしまった独り言にハテナを浮かべるAをみて
怖がらせない様にすぐ否定する。

ジョンハニのやつ…流石にこれは趣味が出過ぎだよ。
あとでちゃんと言っとこ…


首輪がただでさえ色っぽい感じなのに
これじゃ彼シャツじゃないか

すごく似合ってるし…
これはメンバーが見たらどうなることやら



…まぁ、まずはメンバーが認めてくれるかだけどね。





「そしたらドライヤーをするんだけど、知ってる？」

「ううん」

「ちょっと大きな音がするけど怖くないからね」


そう言ってドライヤーを出して見せる。

ドライヤーをつけると少し目を大きく開いて驚いたけど
温かい風を当てるとまた目を閉じて気持ち良さそうにしている。

「熱くない？」


君は首を縦に振って頷く。

「よかった」



こんなにも綺麗で
美しいこの子を、誰が傷つけていたんだろう。

僕らがしていることが誘拐だと言うのなら
僕はそれでもいい。この子をもう返したくない。




僕らがこの子を救いたい。

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