キャットフード【SVT ALL】

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「じゃあ、リンス流すね」




そう言ってシャワーでお湯をかけると
流れていくリンスとAが持っていた泡

「あ…」


好奇心からか、Aがシャワーに泡を近づけたのだ。

そして消えてしまった泡をみて悲しそうな顔をするAは何だか可愛くて


「泡はお湯で流れちゃうんだよ」

ふふ、っと笑いながら僕は言った。




「次、体洗うからまた泡作ってあげるね」





そう言うと小さく頷く君。


「体も…ボディーソープで洗ったことない…よね？」

君はまた頷くと口を開いた。


「服を脱がなきゃ..洗えないでしょ？」



…わかってる。
それが今の僕にとっての一番の課題なんだけどなあ
なんて思うけれど、Aの淡々とした言い方に何だか負けた気がした。


「じゃあ、洗うから、服脱げる？」

だから、僕も余裕ぶってそう言ったのに

「うん」


迷いもなく服を脱ぎ始めようとするAに
僕はあたふたしてしまう。


「恥ずかしくないの？」

「？…いつもみんなで裸でお水に入るから」


君は不思議そうな顔でそう言うんだ。


「あなたは、脱がないの？」


そう言って見えてくるAの肌は白く、透明だった。
そのかわりに、痛々しい痣がさらに目立って僕はキュッと口をつぐんだ。

それにAの言うみんなとは誰なんだろう。





「ごめん、僕も脱ぐね。あわあわで洗って、早くご飯食べよっか」



僕も服を脱ぎ始めた。
恥ずかしいとか、そんなものはこの子に失礼だった。

そうだ、今僕はこの女の子を綺麗にしてあげなくちゃいけないんだ。

この子に、お風呂の入り方を教えてあげるのが
ジョンハニが僕にお願いしたことなんだから



「えっと、ボディソープは首から足のつま先まで洗う時に使うんだよ。髪の毛はさっき終わったからね。」

ジョンハンがロングだった時使ってたヘアゴムが今でもたくさん残っているからそれでAの髪をまとめた。

その後にボディソープを出して説明していく。
真剣に話を聞いて真似してくれる姿は不思議で
裸同士なのにあまり恥ずかしくなかった。

本当に捨て猫を洗うみたいに
可愛くて愛おしい。そんな汚くない感情でいれたんだ。



(ホンジス。頑張った！って誰か、誰か僕を褒めて…！！泣)

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