いのちゃんが守った ページ6
「え?・・・あれ俺が言ったんじゃ・・」
俺がそういうと母ちゃん目を真ん丸にしてびっくりしてる
「あんたほんと馬鹿だ馬鹿だと思ってたけどこんなに馬鹿とは・・・」
「なんだよっ悪口かよっ」
「まあね、確かにあんたがギャーギャー泣いて父ちゃんにしがみついたって聞いたよ、でもね、なんで切らないでほしいのかってことを切々と訴えたのは慧君だったこと、あんたそんなきれいさっぱり忘れてるの?」
「え?・・・・」
「あんな恥ずかしがり屋な子がさ、顔真っ赤にしてプルプル震えながらここには毎年セミが羽化のために来ます、ここの根元にはきっと沢山のセミの幼虫がいて6年かかって大人になるのじっと待ってるんです、今土の中にいるセミの幼虫たちが6年間地中で過ごした後に地上に出てきてここの木につかまって大人になるんです、だからこの木がないと出てきても摑まるものがなくて死んじゃうんです、ここ、コンクリートにしたら出てこれないんですって一生けん命言ってさぁ・・ぐす・・」
当時を思い出したのか母ちゃんまた泣いてる
「あんたは馬鹿だからただ切らないでって泣くだけだったけど、あの子はあんたの気持ちを一生懸命言葉にしてね・・ほんとなんていい子だろう、大貴はなんていい子と幼馴染になれたんだろうってあたし嬉しくてね・・それで思わず写真に撮ったんだよね・・ほら、リビングの写真あるでしょ?あんたが不細工な泣き顔の奴」
「不細工は余計だから・・・・・・そっか・・・俺‥自分で言ったんじゃなかったんだ・・」
「なにいってんのよっ!慧君がそういった時、あんたと父ちゃんは「えっ6年も土の中にいてセミって腐んないの?まじか?」っていったんだからねっ」
言われてみたら泣きじゃくる俺の肩を抱いたいのちゃんが父ちゃんに一生懸命なんか言ってるシーンがおぼろげに浮かんできた
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honeybee(プロフ) - 華月ちゃん なんかもう手が届かない(元々届かないけど)すごい存在になったなぁと感動ですよね。 (2019年9月13日 21時) (
レス) id: 0e16804fe5 (このIDを非表示/違反報告)
華月(プロフ) - はにちゃん、連載スタートおめでとう^^楽しみにしてるね♪いや、マジあらしさんにはびっくりしております…ほんともうすんごい遠い存在になっちゃったなぁ…(感涙)いやいや、これからの有岡くん楽しみにしているわvV (2019年9月13日 18時) (レス) id: a0ab68cfff (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：honeybee
| 作成日時：2019年9月13日 17時
