愛ロボット・Daiki〜6日目〜

罰ゲーム? ページ9

「いのちゃんそのリュック好きだよね〜」


「好きっていうか、だっていちいちカバン変えるとかめんどくさいからさ・・大ちゃん結構マメに変えるよね?」


「まぁ服には合わせるよね・・てかさ、俺基本荷物少ないからね(笑)もちじゅーとスマホと・・財布とハンカチくらいかな」


「それってまんま小学生のお出かけバッグじゃん(笑)大貴っハンカチティッシュもったの?あんたいつも鼻垂らしてるんだからティッシュちゃんと持っときなさいよ!っておかーさんに出がけに言われる感じわかるわ〜」


「誰が鼻たれ小僧なんだよっ何勝手に決めつけてんだよ(笑)確かにかーちゃんにはいつも言われてたけれども」



大ちゃんが観たい映画はかなり遠くの映画館で、ちょっとした休日のドライブで、なんだか大ちゃんといつかこんなふうに普通で穏やかな一日を過ごせたらいいのになぁって思った。


「てかさ、大ちゃん・・さっき聞いた題名から察するにホラー的な要素しか感じないんだけど・・」



「うん、ホラーだよ」



あまりにも意外過ぎる答えに僕が驚きの声を上げる



「ええええええ?大ちゃんホラー苦手なのに?てか、ゾンビがどーんってのならまだ見てるみたいだけど・・この「濁った沼の底から」って・・もはやもうおどろおどろしいものしか思いつかないんだけど‥大丈夫なの?しかもコリアンムービーって・・凄く恐ろしいんだけど」



こんなの絶対に自分からみたいっていうタイプじゃないのに・・山田とかちねんから罰ゲームで観るように言い渡されたとか?



「・・・・・・・前にさ・・・」


「ん?」


大ちゃんがなんか言いにくそうにもじもじ始めてるんだけど・・なんだろ?



「いのちゃん絶叫マシン乗るの嫌がったじゃん?」



「あ・・・うん・・はは・・ごめんねあの時は迷惑かけて」



「ううん、あん時さ、俺‥偉そうにさ、仕事だからやんなきゃだめだよとか言ってさ・・」


「そりゃいうよ・・言って貰ってよかったよ・・でなきゃ落としてたもんあのロケ・・だから大ちゃんにはすごく感謝してるよ」


ちょうど信号待ちだから助手席の大ちゃんの目をじっと見つめた

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