大ちゃん〜初めてのimagination〜

恋人同士の本気のキス ページ14

「あ・・や・・別に俺我慢してるわけじゃなくて・・・」


いのちゃんと成田君の顔交互に見ながら、もう目が泳いで仕方ないよ


「大ちゃん・・我慢してるの?そうなの?これが僕らの仕事だよ・・それが大ちゃんにとって苦痛なの?」


いのちゃんがもはや俺を抱きしめるくらい近くで両肩を掴んでぶんぶん揺らす


「や・・だから我慢じゃねーし・・ちょっと・・ちゃん・・近いっ!
鍋当たるよっ危ないってばっ・・」



「ありおかくんさっきまで言ってたでしょ?・・そういうのってちゃんと相手に伝えて行かないといつか大きな不満になって爆発するよ」



確かに成田君の言うことは正論で・・俺は正直傷ついていたし悲しんでもいた・・だけどいのちゃんも悪気もなかったと思うし・・いのちゃんの頑張る気持ちももちろんわかる・・・これってごめんとか言う話でもないような気もするし・・ああああっもうわかんねーよっ複雑すぎて俺にはわかんねーしっ




「大ちゃん・・・」



俺の事がっつり横から抱きしめたまま、ものすごく顔が近づいてくる・・・え?・・まさか・・




「不安にさせてごめん・・僕、大ちゃんになら何言ってもわかってくれるって思って甘えてた・・ごめん・・」っていいながらクイって俺の顎を少しだけ上げていつもみたいにキスをした




「うわっ」



成田君の短い悲鳴だけは聞こえたけど、顔ごといのちゃんの手のひらで包まれてるからどうにもできないよ・・




「ん・・・ちゃ・・・・ん・・・ん・・」




夢の中みたいにいっぱい舌入れられて・・何度も何度も角度変えて・・え?今俺たち二人っきりだっけ?え?ち‥違うよ・・店だよっ・・成田君の前だよっ




「ちょ・・・ん・・・な・・・も・・・」



必死でもがいて離れたけど、いのちゃんの目はもういっちゃってて怖い・・



ちらりと成田君に視線もどしたらお箸を持ったまま呆然としているし


「お・・男の子同士の本気のディープキス・・・・・初めて見た」


いのちゃんは成田君のその言葉を聞くとすごく満足げに頷いて


「恋人同士の本気のキスね」


そういってから俺の手を取って「さっ大ちゃん行くよっ」って言っていきなり立ち上がった

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