【Sho.S】僕だけの天使第3章 (ページ34)

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134. 同じホテル [Side You] ページ34

担当者さんと、お寿司屋さんの前で別れ、

タクシーでホテルまで帰った。

ゆっくりと広いお風呂に浸かり、髪をざっくりと乾かし、

窓の外から広がる札幌の夜景を見ていたら、

窓ガラスに映る、ベッドサイドに置いた携帯が目に入った。

「あれ？メール？」

と、携帯を確認すると、それは、翔くんからのメールだった。

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To: Aちゃん
From: 翔くん

櫻井です。

お久しぶりです。元気ですか？

Aちゃん、札幌にいるんだって？

すごい偶然だね！

この前のことで、話したいことがあるので、

遅くなってもいいから、電話もらえると嬉しいな。

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「相変わらずまじめなメールだな。」

私はふふっ、と笑って、そのまま翔くんに電話をかけた。

「櫻井です。」

電話の向こうから聞こえる久しぶりの翔くんの声に、なんだかとても嬉しくなって、

「Aです。こんばんは。」

そう言うと、

「Aちゃん、今、大丈夫？」

って、本当にいつもの気遣い上手の翔くんだったから、

「かけたの私なのに(笑)もちろん大丈夫。」

そう言ったら、翔くんからの次の言葉は、ちょっとだけ予想していたものとは違って、

「今から会って話がしたいんだ。･･･同じホテルだよね？」

だった。