放課後、図書室【廉&勇太】

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「…れんっ！」



持っていたカバンを神宮寺に押しつけて、
廉のもとへ走った。

こっちへ来てからほとんど笑ってばっかりですっかり安心しきっていたせいか、ぐんと不安が大きくなる。









「廉！廉！……どうしたのっ？」

「ふぇっ、…」


「A、そいつ、

「神宮寺ごめん。帰ってもらえるっ…？
今日ありがとう。」




「…あ、うん。カバンここ置いとくな？

………じゃあ。」





私の後を来た神宮寺は
何がなんだか分かっていないようで。

当然だ。

明日、説明しなきゃな…









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「大丈夫…？立てる？」

「むり…」

「じゃあほら、抱っこ。」




小さくうずくまったままの廉。

さすがに中身が子供でも中3男子を抱っこはキツイので支えるように肩を持ってやって
とりあえず、家に入れる。


あれ、カギ持たせてるのに
どこやったんだこの子。





「鍵は持ってかなかったの？」

「とられたっ……」

「…へ？」


「うぇ……ごめんなさいっ…」





びゃああ、って更に泣き出す廉。

盗られたって、なに。









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