放課後、図書室【廉&勇太】

【16】 ページ16

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ずる、ずるずるずる



「ねえっ、勇太いたいっ、」

「じゃあ自分で歩けよ！」

「いーーーやーーーだーーーああ」



だっだっだっだっ






ええっと。

…遅刻しちゃうんですけど〜…



廉が学校このことでぐずった次の日。
そう、今日です。

朝からとんでもないことに見舞われております。

事の発端は忙しい朝……









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いつものように廉を起こそすとすると、

「んん〜れんおきないからな〜おやすみっ」



………………うん、これは想定内。


だから、いつもより厚切りにしたパンにたっぷりの蜂蜜を乗せたトーストをちらつかせると、予想通り廉は釣れた。


それでも学校へ行きたくないって言うのはま！だ！想定内。


不登校にはせたくない…！という姉のささやかな願いをも聞き入れない廉に無理やり制服を着替えさせ、
さてどうやって連れて行くか…





ってときに。現れたのです。

あやつが！！









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「やなことから逃げてるからそのままなんだよ」

「じんぐーじさんでもそれはさすがにスパルタすぎでは…………」

「Aは黙ってろうるさい」

「びゃあああ行かないいい」




ズカズカと廉の腕を引っ張って歩く神宮寺さん。

学校の場所はわたしのせいでバレてます廉ごめんね。





どうやらこれから、

廉のクラスに乗り込むらしいのです。









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