それでもやっぱり… (ページ9)

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それは、突然のことだった

家で先日約束したカレーを食べながら、お笑い番組を見ていたら

急に速報が入って番組がかわり

Ａ組の皆がヴィランと戦っているところが放送されていた

『皆ボロボロじゃん…』

テレビ「みてください！辺り一帯の建物が吹き飛ばされて瓦礫だらけになっています！」

テレビ「人気ヒーロー２０人が戦っていますが防戦一方の状態が１時間ほど続いています！」

テレビ「ヒーロー達は勝てるのでしょうか！」

『…』

心「姉ちゃん…」

真「テレビの、Ａ組の皆でしょ。いきなよ…」

『私には無理だよ…』

心「姉ちゃんがまだ夢をあきらめきれてないの知ってるよ。」

真「毎日体力づくりを欠かさずしている事も知ってる。」

『っ⁉』

『でも、母さんが…』

ﾌﾟﾙﾙﾙ

母さんだ

どうせ、行くなって言うんでしょ、知ってるよ

『もしもし。安心して私は行かｎ』

母「行ってきなさい」

え、今なんて？

『ごめん。もう一回言って』

母「行ってきなさい」

『なんで…あんなに反対してたじゃん！』

母「ここ最近、毎日真と心が家に来てね、姉ちゃんがヒーローになるのを許してくれって言いに来てたのよ。」

真と心が…

『なんで…』

母「今までたくさん我慢させてきたから好きなように生きてほしいって…」

母「私も迷ったわ。今でも、夕飯が楽しみだ！って出ていった父さんが冷たくなって帰ってきたときのことは…」

『ならなんで…』

母「母親だからって娘の夢を壊すのはひどすぎるなって…」

母「もちろん娘が父さんみたいになるのは嫌だけど、死ぬときに後悔はしてほしくないなって…」

『母さん…』

母「知ってた？父さん死んだときすごく笑顔だったのよ？」

母「ねえ、これだけは約束して。」

母「勝ってきなさい！」

『うん！約束する！』

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流石にワンピースじゃ動けないので、コスチュームに着替えることにした

捨てられずにきれいにして取っておいたけど、まさかまたこの服に腕を通すとは思わなかった…

『うん。サイズは大丈夫』

よし。出発だ