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【俺の話をしようか。】 〜だから、ハニー。〜 ページ34
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すっぽかした時に全部話した。
もしかしたら、実果チャンよりも。
優先してしまうかもしれない。
俺の『姉』の話。
「それはお互い様だよ。
私だってかずが一番大事だもの。」
そう、困った顔して言ってた。
メールが入ってすぐに電話をかけた。
無性に声が聞きたくなったんだよ。
実果チャンの。
「もしもし？。
ナリさん？。」
「ナリさん………？。」
「ねぇ、ナリさん。」
「………これからは。」
「これからは自分のために。
生きてもいいんじゃないかな。」
ふっと瞼を閉じると。
今までのAとの日々が。
フラッシュバックする。
でも。
最後に実果チャンと和稀の笑顔。
「実果チャン、今日お店やってる？。」
「この間の。
ナリさんにあげたのと。
同じはちみつあるよ。」
「うん、じゃ。
今からいくわ。」
そうして、昨日と同じ道を通って。
今日も常連のあのお店に行って。
笑顔が素敵な店長さんに会いに行こう。
それから。
甘い甘いはちみつラテを飲むことにしよう。
「ナリさん、おかえりなさい！。」
俺は、大人になったけど。
まだまだ子供なのかもしれない。
だから、実果チャン。
しっかり覚悟しといて。
「ただいま、実果チャン。」
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作者名：ももりんご | 作成日時：2015年2月24日 22時
