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「…どうしたの」
今日学校に来てから、友達がムスッとして口をきいてくれない。
にも関わらず、私の席に来るのだ。
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「何怒ってんの…ごめんなんかした?」
私は伏せるような体勢で、
両手の指先をちょこんと机に置き顔を目まで出している友達に顔を近付ける。
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友達「…なんで言ってくれなかったの」
ボソッと呟かれた。
私は、すぐに友達の言っている事の真意が分かった。
「…ごめんね、付き合ってることは秘密って約束だったの」
友達「…私は信用ならないってこと?いつも一緒にいるのに…」
少しカチンときた。
面倒くさ…
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「…でも色んな人に言ってたんでしょ?私と影山君がそうかもしれないって」
一緒に帰った時、影山君からバレー部内で付き合ってる事が広まっていることを謝罪された。
話を聞くと、私の友達、つまり今目の前にいるこの子が火元らしい。
友達「っそんな、多くは言ってない…」
普段は言い返さない自分の言動に少し驚いた顔をして、
あからさまに気まずそう答えた。
語尾がどんどん小さくなっていく。
「そういう問題じゃないでしょーが」
私は彼女のおでこを軽くしっぺした。
1人でも特別扱いしたら、こうなるから。
…本音を言えば反応が怖かっただけだ。
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友達「…ごめん」
「…いいよ、こっちも不安にさせてごめんね」
それからは、少し沈黙が続き
痺れを切らした頃に丁度良くチャイムが鳴った。
お昼を食べる時は普段の私達に戻っていたけれど。
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ピノ(プロフ) - 木戸 凛々さん» 突然ですが次の55話で完結しますよ(°_°)! (2017年1月27日 17時) (レス) id: fd697664d4 (このIDを非表示/違反報告)
木戸 凛々(プロフ) - ニヤニヤするあたしをどうにかしてください (2017年1月27日 16時) (レス) id: 3f020bed75 (このIDを非表示/違反報告)
ピノ(プロフ) - 木戸 凛々さん» えーやったー!考えとくねw (2016年12月27日 21時) (レス) id: 11317fccfe (このIDを非表示/違反報告)
木戸 凛々(プロフ) - やったね!ピノは代わりにツッキーの後ろにのせてあげよう!() (2016年12月27日 19時) (レス) id: 3f020bed75 (このIDを非表示/違反報告)
ピノ(プロフ) - 木ノ葉さん» コメントありがとうございます!!そう言ってもらえてすごく嬉しいです…!(^O^) (2016年12月27日 17時) (レス) id: 11317fccfe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ピノ x他1人 | 作成日時:2016年12月26日 22時