35 ページ6
「あっ…ここら辺だから…!ありがとう」
私がそう言うと、影山君はゆっくりと自転車のブレーキをかけた。
止まったのを確認して、私は自転車を降りた。
私は横向きに座るように乗っていたので、降りるのに苦労はしなかった。
.
影山「…忘れ物ない?」
「うん、家まで送ってもらって…ありがとう本当に」
影山「…おう、…また送ってやるよ」
影山君は、ネックウォーマーを口元まで上げて、横を見ながら言った。
耳も頬もじんわりと赤く染まっていて
指先は、冷えて真っ赤になっていた。
私はブレザーのポケットにカイロを入れていた事を思い出して
ポケットの中は目薬だのハンカチだの、入れてる物が多くて
少しごそごそとして、下の方にあったカイロをやっと取り出せた。
影山「…?」
.
「…はいこれ」
カイロを影山君のハンドルを握る手にそっと当てた。
.
影山君はそっと反対の手で私の手ごと、カイロを落ちない様に押さえた。
.
影山「…あざす」
「…うん」
影山君の手はとても冷たくて
だけど、まもなく冷たさは感じなくなった。
.
むしろ、あったかい。
272人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「ハイキュー」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ピノ(プロフ) - 木戸 凛々さん» 突然ですが次の55話で完結しますよ(°_°)! (2017年1月27日 17時) (レス) id: fd697664d4 (このIDを非表示/違反報告)
木戸 凛々(プロフ) - ニヤニヤするあたしをどうにかしてください (2017年1月27日 16時) (レス) id: 3f020bed75 (このIDを非表示/違反報告)
ピノ(プロフ) - 木戸 凛々さん» えーやったー!考えとくねw (2016年12月27日 21時) (レス) id: 11317fccfe (このIDを非表示/違反報告)
木戸 凛々(プロフ) - やったね!ピノは代わりにツッキーの後ろにのせてあげよう!() (2016年12月27日 19時) (レス) id: 3f020bed75 (このIDを非表示/違反報告)
ピノ(プロフ) - 木ノ葉さん» コメントありがとうございます!!そう言ってもらえてすごく嬉しいです…!(^O^) (2016年12月27日 17時) (レス) id: 11317fccfe (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ピノ x他1人 | 作成日時:2016年12月26日 22時